小林幸子と豊昇龍が十日町で田植え、小林「次は嫁取りを」豊昇龍「縁起のいい場所」

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2025年05月31日 05:01  日刊スポーツ

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「越後情話立浪部屋ファーム」で田植えをした小林幸子(左)と豊昇龍

歌手の小林幸子(71)と横綱豊昇龍(26)が30日、新潟・十日町市の「越後情話立浪部屋ファーム」でブランド米「越後情話」の田植えを行った。田植え機に乗り込み、地元農家の人のアドバイスを受けながらきれいに苗を受け付けた。


2人そろっての田植えは、3年連続3度目。小林は「2年前に初めて豊昇龍関が来てくれた時は、まだ関脇でした。その時の写真を見ると、まだ少年の名残があってかわいい。去年は大関として来てくれたので『次は横綱で来てね』とお願いした約束を守って、横綱になって来てくれた。ありがとう、本当にうれしいです」と笑顔を見せた。


豊昇龍は「横綱になっていてよかった(笑い)。今日は田植え機に乗れて面白かった。前は手植えでしたから」と振り返った。そして「ここは縁起のいいところ。2年前に初めて来て、その直後の名古屋場所で初優勝して大関になりました。2年前はかわいかったって言うけど、今はかわいくないみたい(笑い)。自分で作ったお米を後輩たちが食べて、おいしいって言ってくれるのはうれしいですね。あとは子供たちにも食べてほしい。食べた子供が将来、お相撲さんになってくれたら最高ですね」と話した。


米の価格高騰が話題になる中、小林は「2004年(平16)に中越地震があって、農業支援をするためにお米を作るようになりました。20年たって1人の力ではできなかったことも、輪を広げて仲のいいコロッケちゃん、そして立浪親方、横綱にも手伝ってもらえるようになりました。高齢化、過疎化の支援、そして子供食堂の支援をして来ましたが、必ずしも農家の方が潤っていない現実もあります。きちんと考えてほしいですね」と話した。


その後は公民館に場所を移して、新潟米のおにぎりに立浪部屋の若い衆が作ったちゃんこ鍋を食べて、地元の人たちと交流。豊昇龍はみそちゃんこを食べながら、おにぎりを一口でぺろり。驚く小林に「お相撲さんが食べるものは、なんでもちゃんこって言うんです。鍋だけじゃなく」と説明。小林が「ハンバーグとかでも」と聞くと、豊昇龍は「もちろん」と笑った。


小林は「お米は、まず田植えをしないと育たない。農業後継者の問題もある。都会の人もぜひ一度、おいしいお米を作りに来てください」と呼びかけた。


25日に終わった夏場所で豊昇龍は12勝3敗で、14勝1敗の大関大の里が優勝した。だが千秋楽の取組では左上手ひねりで大の里を土俵にはわせ、全勝を阻止して横綱の意地を見せた。「場所が終わって、今は体を休めているところ。縁起がいい場所に来て、また優勝を目指して頑張ります」。小林が「次は嫁取りかな」と言うと「今は相撲だけ」と表情を引き締めた。【小谷野俊哉】


◆小林幸子(こばやし・さちこ)1953年(昭28)12月5日、新潟市生まれ。64年、10歳で「ウソツキ鴎」でデビュー。79年に「おもいで酒」が200万枚の大ヒット。NHK紅白歌合戦は34回出場。女優やYouTuberとしても幅広く活躍。06年に紺綬褒章を受章。血液型A。


◆豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)本名スガラグチャー・ビャンバスレン。1999年(平11)5月22日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。日体大柏高へレスリング留学。高校卒業後、立浪部屋に入門。18年初場所初土俵。23年(令5)名古屋場所で初優勝し大関昇進。今年初場所に2度目の優勝で横綱昇進。188センチ、148キロ。

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