
【動画】完成まで8時間! ミア・ゴス→殺人鬼老婆“パール”に変ぼうするまで
同じ作品の中で、殺人鬼老婆“パール”と若きポルノ女優“マキシーン“という相反するキャラクターを、主演のミア・ゴスが一人二役で演じたことでも話題になったシリーズ第1作目『X エックス』。映画史上最も無垢なシリアルキラー“パール”の誕生の物語を描き、忘れられないラストカットで観客を戦慄させた第2作目『Pearl パール』。そして、すべてがつながる第3作目『MaXXXine マキシーン』では、『X エックス』から6年後となる1985年のハリウッドを舞台に、“ハリウッドスター”を夢見るマキシーンが、謎の連続殺人鬼や彼女の過去を知る私立探偵などさまざまな敵と対峙しながら、スター街道を駆け上がる姿を描く。
映画スタジオ・A24製作の大ヒットシリーズとなった本シリーズのすべてで主演を担い、脚本やプロデューサーにも名を連ね、唯一無二の存在感を放つのが、怪演俳優ミア・ゴスだ。
『X エックス』『Pearl パール』と新作が公開されるたびに支持層が拡大し、アメリカではハロウィンのコスプレの定番キャラクターにもなっているほどの熱狂的な人気について、ミアは「まるで予想していなかった。自分が出演する映画がこれほど注目されたのは、初めてのこと」と驚く。
ミア自身「『X エックス』を撮影している時も、(シリーズの監督を務める)タイ(・ウェスト)と一緒に『Pearl パール』の脚本を書いている時も、自分にとってこれらは特別な作品になるとは感じていた」と語りながらも、「観客にどう受け止められるかは、わからない。私が出演したほかの作品も、自分はすばらしいと思ったし、今もその考えは変わらないけど、あまり見てもらえなかった」というリアルな心境を明かす。
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今作には、シリーズを通じてファンになったケヴィン・ベーコン、エリザベス・デビッキ、リリー・コリンズといった、ベテラン俳優から大作映画に出演するスター俳優が出演している。
ミアは当時を振り返り、「ひとりの俳優さんがやってきて『気心が知れてやりやすくなってきた』と思ったら、その俳優とのシーンが終わって、次の俳優さんがやって来て、また新しく関係性を作って…」と、撮影の大変さについて語る。それでも「彼らと演技をすることを、心待ちにしていた。そして実際、彼らとのお仕事は最高だった。彼らはそれぞれのキャラクターに素敵なものを持ち込んでくれて、彼らとの仕事は、この映画が私にくれた最高のご褒美」だと感謝の気持ちを述べた。
今回公開されたのは、ミアが、殺人鬼老婆“パール”へと変貌していく特殊メイクの過程を捉えたメイキング映像。この特殊メイクにかかる所要時間はなんと8時間。しかしミアは疲れを見せる様子もなく、「こういう時間のおしゃべりが大好きなの」と語り、時折笑顔も見せながらメイクに挑む。
また「長く感じることもあるけど、でもこの時間が、私に作品について整理する時間をくれて、その日の撮影に挑む準備をさせてくれる」とも語る。この特殊メイクにかかる長大な時間について嫌な顔一つせず、むしろ「役を演じるために大切な時間」と捉えていることがわかるメイキング映像だ。
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