<第34回日本映画プロフェッショナル大賞授賞式>◇31日◇東京・テアトル新宿
「辰巳」に主演した遠藤雄弥(38)が、俳優人生25年で初の受賞に感無量の表情を浮かべた。小路紘史監督(38)から「遠藤さんのおかげで作品ができた」と感謝されると「作ってくれて、ありがとうございます。オーディションを受けて、全うできないと、この場に立つことはなかった」と逆に感謝。同作は、森田想(25)も新進女優賞を受賞し、2冠に輝いた。
「辰巳」は、15年の東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞した「ケンとカズ」以来となる小路監督の8年ぶりの新作長編映画で、自ら脚本も担当した自主製作映画で、製作に5年を要した。遠藤が裏社会に生きる男・辰巳、辰巳の恋人・京子(龜田七海)の妹で、殺された姉の復讐(ふくしゅう)を誓い辰巳とともに真相を追う少女葵を森田が演じた。
遠藤は「想ちゃん、おめでとうございます。あなたにやっていただけないと、この場に立てなかった」と森田にも感謝。「俳優…25年やらせていただき、ようやく賞をもらえることになって、長くやっていると、見てくれている人はいるのだなと。みんなで1つのものを作るのは尊い」と喜びをかみしめ、感謝した。
森田は「映画を愛してくださって、一生懸命作り、見ていただく方全体を考えている賞。光栄だなと思う。主演の遠藤さんと一緒にいただく機会…作品のためになる。幸せな日」と喜びをかみしめた。
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