吉沢亮&板垣李光人、互いのビジュアル&演技に感動 2度目の共演で深まった絆とは「温度感は似ている」【映画「バババ」インタビュー】

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2025年06月01日 08:04  モデルプレス

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モデルプレスのインタビューに応じた吉沢亮、板垣李光人(C)モデルプレス
【モデルプレス=2025/06/01】7月4日公開の映画『ババンババンバンバンパイア』で主演を務める俳優の吉沢亮(よしざわ・りょう/31)と共演する板垣李光人(いたがき・りひと/23)にモデルプレスらがインタビュー。作品への思いや撮影中のエピソード、さらには夢を叶える秘訣について語ってくれた。

【写真】吉沢亮、“450歳のバンパイア”忠実再現

◆吉沢亮主演映画『ババンババンバンバンパイア』

原作は「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載中の奥嶋ひろまさ氏による人気コミック『ババンババンバンバンパイア』。笑いあり・胸キュンあり・涙ありのバンパイア・ラブコメディで、映画ではコミカルな演出を得意とする浜崎慎治氏が監督を務める。銭湯で働く450歳のバンパイア・森蘭丸を吉沢、銭湯のひとり息子であるピュアボーイ・立野李仁を板垣が演じるほか、李仁の初恋相手で蘭丸に恋心を抱くようになる篠塚葵役を原菜乃華、蘭丸に恨みを抱く兄・森長可役を眞栄田郷敦、バンパイアハンターとして蘭丸を追う坂本梅太郎役を満島真之介、葵の兄で不良たちをまとめる脳筋番長・フランケンこと篠塚健役を関口メンディーが演じる。

◆吉沢亮&板垣李光人、オファーを受けた決め手は?

― 今作は非常にコメディ色の強い作品ですが、オファーを受けた決め手があれば教えてください。

吉沢:浜崎(慎治)監督と約6年ぶりに作品をやれることが嬉しかったですし、脚本がすごく面白かったので、出演を決めました。敵も味方も愛すべきキャラクターばかりなのですが、以前『一度死んでみた』という作品で浜崎監督とご一緒したときも同じようなことを感じましたし、僕はそれがすごく好きなので、純粋に楽しそうだなと思いました。

― 天真爛漫ピュアボーイ・李仁は板垣さんが演じますが、「李仁」という名前は元々原作者の奥嶋ひろまさ先生が板垣さんをイメージして名付けた役名だったそうですね。

板垣:とても光栄でした。僕をイメージして描いてくださるということだけで嬉しいですし、それを実写化で演じさせていただけるというのは、後にも先にもないんじゃないかなと思います。

― ピュアな李仁は、ご自身とも近い役柄でしたか?

板垣:僕は小学5年生くらいからこの仕事をしていて、幼い頃から大人の方と関わることが多かったので、“学校に行って、勉強をして、友達と遊んで…”といった生活をしている李仁よりかは俯瞰で物事を見てしまう気がします。自分が李仁と同じ15歳だったときと比べてもそこは違うなと思うので、無垢な雰囲気が出せるように意識しました。

― 共演者の方の印象を教えてください。

吉沢:原さんは今回初めましてだったのですが、お芝居も可愛らしかったですし、素敵な方でした。あまりにも年下すぎて、李光人との並びを見ていると子どもを見ているような可愛さがありましたが、そういった若い世代の方とがっつりお芝居をする経験は貴重だなと思います。3人のシーンで待ち時間が長いときに、原さんの提案で「人狼ゲーム」もやりました(笑)。

満島真之介さんは大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)にも出演していたのですが、同じシーンはなかったので、今回初めてお芝居をさせていただきました。エネルギーがすごいなと思いますし、特に夏祭りのシーンなどは一緒に演じていてすごく楽しかったです。

◆吉沢亮&板垣李光人、2度目の共演 第一印象は?

― お互いへの第一印象はいかがでしたか?

吉沢:『青天を衝け』で1度ご一緒しているのですが、すごく綺麗ですし、あまり役者さんで見ないような“唯一無二”という印象が強かったです。大河のときはあまり話す機会がなかったんですけど、今回は2回目ということもありますし、一緒にゲームをやったりして打ち解けることができました。

板垣:『青天を衝け』で1番最初にお会いしたときは、吉沢さんのお顔を思わず見ちゃいましたね。彫刻家が丹精込めて掘ったような信じられない造形をされているなと思いました。そこから芝居をさせていただく中では目の印象が強くて、芝居を拝見していてもすごく素敵だなと思いました。

― お互いに初対面時の印象は「お顔がすごく美しい」ということですが、内面でイケメンだと感じる部分はありますか?

板垣:今回も『青天を衝け』のときも座長としての姿を拝見しましたが、吉沢さんはずっと気を張っているのではなく、良い力の抜け感で現場を作ってくださるので、それが僕は心地良かったし、現場に居やすかったので、素敵だなと思いました。

吉沢:李光人は本当に自然体です。言われたことを言われた以上のクオリティでやっていくような部分もすごいなと思いました。

― 情報解禁時のコメントでは、吉沢さんと板垣さんで食事に行ったお話もされていましたね。

吉沢:共通の知り合いがいるのですが、クランクインする2日前くらいに「今、李光人と一緒にいるんだけど来ない?」という連絡をもらって、一緒に食事をしました。そのときが『青天を衝け』ぶりの再会だったんですけど、“蘭丸と李仁”という関係を演じる上で、撮影前にお会いできて良かったなと思います。

◆互いのビジュアル&演技に感動

― 今作ではお2人でのシーンが多かったと思いますが、掛け合いの中ですり合わせた部分や相談して作っていった部分があれば教えてください。

吉沢:2人で相談してというよりは、1回現場でやってみてからすり合わせることが多いです。監督と3人で「こういうものを作りたいから、こうしていきましょう」といった話もしましたが、感覚的なものも大きかったです。

板垣:リズムやテンポは吉沢さんに作っていただいて、僕はそこに乗っからせて頂いたので、吉沢さんにはすごく助けていただきました。

― お互いの演技を見た印象は?

吉沢: “李仁”という役は1番漫画的で、僕としてはすごく難しい役だなと思いました。それをこっちの“李光人”がどう演じるかというのは、最初はあまり想像がつかなかったんです。でも、いざ現場で演技を見たらそこに“李仁”がいて、すごいなと思いました。

板垣:最初にビジュアルの姿でお会いしたときに「森さんだ!」と感動しました。本で読んでいた印象の5倍くらいテンションが高いなと感じつつ(笑)、“森さん”としての説得力が本当にすごくて、僕も“李仁”として側にいることができました。

― 劇中で蘭丸は李仁の可愛さに何度もキュンとしますが、吉沢さんご自身が板垣さんを見て「可愛いな」と思う瞬間はありますか?

吉沢:彼は自分が可愛いということをわかっています(笑)。そのあざとさが良いんですよね、潔くあざといところが可愛いんですよ。

板垣:(笑)。でも、最近は人に慣れてきたというか、近い距離で接することができるようになってきたなと思っています。

― 逆に“蘭丸”はちょっと変わった存在ですが、板垣さんから見て吉沢さんの変わっていると思う部分はありますか?

板垣:変わってはないと思うんですよね。でも、僕とすごく温度感は似ているなと思っています。一緒にゲームをしているときは急に声が大きくなったりするので、現場にいる吉沢さんとは違った姿なんじゃないかなと思います(笑)。

吉沢:ゲームをやっていると本気になっちゃうので、そういった部分が出てきちゃいます(笑)。

◆吉沢亮&板垣李光人、役作りで意識したこと

― 今回の撮影の中で特に挑戦したことや、コメディ作品ならではの難しさを感じた部分はありますか?

吉沢:劇中で歌を歌うなど色々な挑戦をしているのですが、それを映画としてのクオリティでお届けするというのは割と大変でした。

板垣:僕は15歳を演じることに対して「大丈夫かな…」と不安に思っていましたが、現場で「小学生役でもいけるよね」と言っていただいて、良かった、大丈夫だと思えました(笑)。

吉沢:原(菜乃華)さんと李光人の並びが若すぎて、中学生って言われても全然いけると思いました。李光人単体だと小学生でも大丈夫です(笑)!

― 役作りではどんなことを意識しましたか?

吉沢:原作の蘭丸をモデルに、見た目にはすごくこだわりました。長い髪の毛に関しても「前髪が重い分には良いけど、後ろが重いのはちょっと違うんじゃないか」と伝えさせていただいたり、クランクイン後にも微調整させていただいたりしながら、メイクさんたちと一緒に作っていきました。

板垣:原作の李仁は参考にしましたが、自分をモデルにしていただいているので、どうしたら良いのかわからなかったんです。だから、1回「自分がモデル」ということは忘れて、原作と脚本を見ながら役作りをしていたのですが、撮影現場に先生がいらした際に「本当に映画は映画でやっちゃってくださいね」という風に言っていただいたので、自分が思う李仁を演じました。劇中では何度も「森さ〜ん!」と呼んでいるのですが、それは「ドラえもん」ののび太をイメージしていました(笑)。

◆吉沢亮&板垣李光人、強くなれたと感じる瞬間は?

― お2人はこういった振り切ったコメディ作品とシリアスな役柄、どちらの方が演じやすいと感じますか?

吉沢:演じていて好きなのはコメディ作品ですが、演じやすいのはシリアス作品です。僕はシリアス作品をやる機会の方が多いので、ある種の引き出しがある気がするんですけど、コメディ作品はそれぞれのセンスもあるし、自分にも監督にもよりこだわりがあるので難しいと感じます。ちょっとした間やセリフの強弱の違いで面白さが変わってくるので、現場ですり合わせることが多いなと思います。

板垣:僕も同じですね。どちらも楽しいですが、コメディ作品の方がより職人的という感じを受けます。まだコメディ作品の経験が多いわけではないので、こだわりなどは勉強中ですが、今作でも2人で掛け合いをする中でセリフの強弱や間が難しいなと感じました。

― 今作で蘭丸と李仁は大切な人のためにパワーを発揮し、成長していきますが、お2人は俳優業の中でどんな瞬間に「強くなれた」「成長した」と感じますか?

吉沢:今まで色々なことをやらせていただいてきたので、自分が得意ではないことに挑戦したときは成長できたと思いますし、失敗したときにも強くなれたと感じます。

板垣:僕は過去の自分の芝居を見返したときに「恥ずかしいな」「今の自分だったらこうしているな」と感じられたら、成長できたのかなと思います。これからもその繰り返しで強くなっていけたらなと思います。

◆吉沢亮&板垣李光人の夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、お2人の「夢を叶える秘訣」を教えてください。吉沢さんは2024年6月のインタビューで「思い立ったらすぐその場でやること」、板垣さんは2020年に「続けること」とお話されていました。

吉沢:健康体でいることですね。体が健康じゃないと行動に移そうというパワーが生まれないと思います。

板垣:自分を信じることだと思います。他人の評価を全く聞かないことは良くないですが、最終的に判断するのは自分なので、自分を好きでいることが大切だと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆吉沢亮(よしざわ・りょう)プロフィール

1994年2月1日生まれ、東京都出身。2019年「キングダム」で第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では主演を務めた。近年の主な出演作は「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-」(2023年)、「キングダム 大将軍の帰還」「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(2024年)など。2025年6月6日には「国宝」が公開予定。2025年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」への出演も控えている。

◆板垣李光人(いたがき・りひと)プロフィール

2002年1月28日生まれ。2012年に俳優デビュー。映画「八犬伝」「はたらく細胞」「陰陽師0」で第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。2021年放送「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」で連続ドラマ初主演、2025年放送「秘密〜 THE TOP SECRET 〜」でゴールデン帯連続ドラマ初主演を果たした。現在、2025年後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」への出演を控えている。

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