桑田佳祐「クラプトンとかしないよね…」自虐まじえ「一番楽しかった」サザンツアーの1曲告白

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2025年06月01日 08:29  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

桑田佳祐(前列中央)

サザンオールスターズ桑田佳祐(69)が5月31日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜午後11時)に生出演し、5月29日の東京ドームで千秋楽を迎えた全国ツアーを振り返った。


サザン6年ぶりの全国ツアー「LIVE TOUR2025『THANK YOU SO MUCH!!』」は、能登半島地震の被災地への思いを胸に石川県からスタートし、13カ所26公演でバンド史上最多の60万人を動員した。桑田は「夢のような5カ月間でした。さびしいです。喪失感ですか、これが大きいですね」と振り返った。


その後、セットリストの話題に。ツアー中も一部の選曲やアレンジの変更を加え続けたことを明かした。東京ドームの2公演でのみ演奏した「東京VICTORY」は「初日と2日目でテンポが違うんですよ」と紹介。「初日やっている時に『遅っ』と思って。クリック聞きながらやってましたから、ネタをばらせば」とバッキングの音に合わせての演奏だったことを説明しながら、スタッフに向けて「思わず、クルクル指を回すポーズをした」と振り返った。


さらに、演奏のポイントごとに、耳に付けたイヤーモニターを通じて、スタッフから確認の言葉が入ることも紹介。最新アルバム収録曲「THANK YOU SO MUCH」に収録された「悲しみはブギの彼方に」の演奏について、桑田は「スライド(ギター)弾くんですけど」と、サビの直後のワンフレーズを再現しながら「これがいつも忘れるんで、(スタッフが)私の耳の中に『スライド行きます!』みたいなことを。情けない…。エリック・クラプトンとか絶対こんなことしないよね。本当ダサいでしょ」と自虐しながら内幕を明かした。


その後、同曲をオンエア。「僕、この曲、一番楽しかったです!」とライブ演奏をしみじみ振り返った。


「悲しみはブギの彼方に」は1978年デビュー前のアマチュア時代に作られた、バンドサウンドの魅力あふれる1曲で、約50年の時をへて音源化された。桑田は公式YouTubeで公開されている同曲の動画でも「この曲、一番好きで。メロディーが好きとかそういうことじゃないんです。長いバンド人生でやっておくべきと思ったのがこの曲」と公言。「どこにも向かっていない、ただ好きだからやっていた。初期衝動。我々がどういうバンドかというのを分かってもらうとしたら、意外とこういうのかもしれない」と語っている。

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