宝塚星組トップ礼真琴、1日に本拠地別れ「110周年をまっとうして卒業」サヨナラショーも

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2025年06月01日 11:44  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

宝塚大劇場

8月10日付で宝塚歌劇団を退団する星組トップ礼真琴(れい・まこと)が1日、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演「阿修羅城の瞳」「エスペラント!」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げる。


礼にとって、宝塚最後の作品となる今作。「阿修羅城の瞳」は、劇団☆新感線との初コラボ作で、いのうえひでのり氏が原作演出。安倍晴明の一番弟子で鬼殺しを担う「鬼御門」のかつての一員、病葉出門(わくらばいずも)に扮(ふん)し、次期トップ暁千星が演じる女泥棒、闇のつばきとの、人と鬼との壮絶な恋物語を演じている。


一方、「エスペラント!」には、110年の伝統の先へと続く新たな宝塚レビューを、という願いを込め“希望を胸に抱く人”を意味してタイトルを命名。青い星に光の差し込む中、きらびやかな衣装で登場して魅了している。


今公演は4月19日に開幕し、ついに千秋楽。本公演後にはサヨナラショーが予定されている。


礼は09年初舞台の95期、首席入団。歌、芝居、ダンスと3拍子が高いレベルでそろい、下級生時代から注目を集めた。


19年10月に星組トップに就き、相手娘役に舞空瞳を迎えた。前花組トップ柚香光、前月組トップ月城かなと、雪組トップ朝美絢、宙組トップ桜木みなとと、ここまでトップ5人を輩出している95期でも、最初にトップに就任した。


昨年9月に「阿修羅城の瞳」「エスペラント!」東京公演千秋楽をもって退団すると発表。本拠地お披露目公演の最中、コロナ禍に見舞われ「再びお客さまとふれあえる状況になった時、110周年をまっとうして卒業したいとの思いが強まった」と経緯を説明していた。


19年10月の就任から退任までの在位は約5年10カ月。23年秋から「よりよい舞台に挑戦するために」と、コンディション調整のための休養期間を取り、星組をけん引し、本拠地9作で退く。現5組トップの中でも最長キャリアでもある。


東京宝塚劇場は6月28日〜8月10日まで。

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