【宝塚】星組トップ礼真琴、本拠地に別れ「楽しまなきゃ損」「愛にあふれた場所で」会見一問一答

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2025年06月01日 21:33  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

宝塚大劇場で本拠地サヨナラ公演を終え、記者会見で手を振る星組トップ礼真琴(撮影・藤尾明華)

宝塚歌劇団の星組トップ礼真琴(れい・まこと)が1日、兵庫・宝塚大劇場で、退団公演「阿修羅城の瞳」「エスペラント!」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。サヨナラショーを終えると、正装のはかま姿で会見に臨んだ。


礼の会見の主な一問一答は以下の通り。


   ◇   ◇   ◇


礼からあいさつ たった今、宝塚大劇場の舞台を上演して参りました。まだ自分自身もふわふわした思いですが、東京に向けてまだまだ頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願いいたします。


−改めて宝塚大劇場への思いを


礼 今回は初舞台公演でもありましたので、自分自身が初めて宝塚大劇場の舞台に立たせていただいて、初めて言葉を発したときの思いだったり、いろんなことが111期生を見ながら、日々駆け巡る毎日でした。改めて今日が最後なんだなと思うと、やはり寂しい気持ちもありましたが、楽しまなきゃ損だという気持ちで今日は1日過ごしました。


−さまざまな挑戦をされてきた。今後はどうチャレンジしていくか


礼 本当にたくさんのことに挑戦させていただいた。自分の中でも、挑戦という言葉は礼真琴の宝塚人生においても大きなキーワード、思いがありました。これから先も挑戦する心を忘れず、いろんな新しいことに果敢にチャレンジしていきたい。


−最後の大階段にはかまを選んだ理由は


礼 迷うことなくはかま。自分の中では当たり前のように思いました。今回、お披露目公演ぶりにフィナーレのナンバーで黒えんびを本編で着させていただいているので、最後は緑のはかまがいいなと最初から決めておりました。


−花を暁さんから受け取ったときに何をささやかれていた


礼 ありちゃん(暁)と同期のひろ香の言葉は私だけの心にとどめさせていただきたい。ありちゃんはこの期間中も、椿という役で性別を超えて隣にいてくれる役で、真摯(しんし)に私に向きあってくれた。ショーも一緒に2人で体を動かして踊ることの楽しさを感じていた。ありちゃんのふと見せるカワイさに私もときめきながら、この人に任せていきたいという思いも芽生えながら取り組んできました。


−サヨナラショーは客席おりがあったり、どこにこだわった


礼 選曲は本当に悩みました。大好きな曲は数え切れないくらいあったんですが、宝塚大劇場の舞台でさせていただく最後のショーなので、自分自身が大劇場公演をメインに考えた上で、どうしても歌わせていただきたいものを取り入れ、先生と相談しながら、一緒に卒業する娘役さん4人に歌ってもらったり、組替えをしていく極美慎に歌ってもらったり、ありちゃんと一緒に出たショーの1つを歌ってもらったり。私だけじゃなく、組のみんなが私の宝塚人生を一緒に振り返ってくれるのは先生の愛。私も胸が熱くなる瞬間がたくさんあって大変でした。


−宝塚とは


礼 自分自身の青春の全てが集まった宝塚で、今自分がここに立たせていただけているのは、宝塚を愛してくださる全てのお客さまのおかげ。スタッフの皆さまも含めて、宝塚を愛してくださってるからこそ成り立っていて自分が今ここにいるということを、本当にこの年数をかけてたくさん感じてきた。これからもずっと愛にあふれた場所であってほしい。星組の仲間たちにはもっともっと弾けて、自分らしさを舞台にぶつけてほしい。


−感傷に浸っている場面も。どこがグッときた


礼 サヨナラショーの途中でお客さまがペンライトを付けてくださった光景があまりにも美しくて。でも、自分は今から壮大な曲を歌わなければいけないと葛藤しながら、サヨナラショーの後半を迎えた。1番最後のごあいさつが終わって、カーテンコールが上がる中で、改めて席を立ってくださってる光景を見て、言葉を失うってこういうことかと感動しました。

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