TEAM ZEROONEは富士24時間レースへ向け、25号車のEドライバーにスーパーGT500クラス4度の王者であるクインタレッリを起用。さらに、チーム監督を務める柳田(2011、2012年チャンピオン)もFドライバーとしてエントリーしたことで、レギュラーのCドライバーである松田(2014、2015年チャンピオン)とともに、ニッサンのGT500王者たちが集う布陣となった。
迎えた富士24時間本番、30日の予選ではAドライバーの田中とBドライバーの名取の合算タイムでポールポジションを獲得。悪天候のままスタートした決勝では佐藤がスタートドライバーを務め、20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zとバトル。第2スティントからは松田次生が乗り込み、52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2と2番手争いを繰り広げた。
そして、夜間走行に入るとクインタレッリが乗り込んだ。この時、レースは花火の煙による視界不良でセーフティカー(SC)が導入される展開となったが、柳田監督と積極的に無線で会話して連携を取り、2番手をキープした。以降は陽が昇るまでは名取と佐藤が交互にドライブ。この夜間走行中に、チームのもう1台の26号車がクラッシュでリタイアとなってしまったが、濃霧によって約2時間の赤旗中断となった時点で25号車raffinée Zはクラストップとなって、2番手埼玉 GR Supraとは2周分のギャップを築いていた。
明るくなった頃には田中と松田が乗り、ラストスパートはふたたび佐藤、名取と乗り継いで52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2の追い上げから逃げ切り、チームは初の富士24時間優勝を果たした。