TM NETWORKで音楽プロデューサーの小室哲哉(66)が1日までに、都内で行われた「DMM TV ショートドラマシリーズ発表会」に登壇した。ショートドラマ作品の総合プロデューサーに初挑戦することが発表された。
動画配信サービス「DMM TV」は、1話3分ほどの縦型ショートドラマコンテンツ「DMM ショート」を2日から配信開始。小室は「DMM ショート」で配信される新ショートドラマのうち1作品の総合プロデューサーを務める。
ショートドラマの制作に携わるのは初めて。「35年以上、映像に音楽をつける仕事をやってきた。あと、ミュージックビデオとかプロモーションビデオってだいたい3分なんですよ。尺感的にすごく分かるなーって、それもあってすごく興味を引かれました」。
司会者によると同作は、かつてCMソング界を席巻したものの今は孤独な日々を送る元作曲家・音部と、家庭にも社会にも見放されながらも歌い続ける少女・愛子が出会うところから物語が始まる。
愛子の歌声に失われた情熱を呼び起こされた音部は、彼女の才能を信じ、ともに過酷な地下アイドル業界に飛び込む。しかし、そこには搾取、ハラスメント、暴力、裏切りがまん延。「声は誰かを救えるのか?」という問いを抱きながら、音部たちはSNSとライブを武器に地下から這い上がり、音楽の力で自分たちの価値と希望を取り戻していく。崖っぷちの少女と落ちぶれた大人が“本物の音”を探し求める、再生と逆襲のエンタメ・サクセスストーリーになるという。
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ドラマのタイトルは未定で、小室は「僕の中では決まっているんですけど…。今日脚本ができたくらいなので。本当にまだほやほやです」と明かした。小室自身がカリスマプロデューサー役などで出演する予定はあるのかについて「どうです? ありえるかもしれませんね。分からないです」と笑顔で答えた。
また、自身が見てきた業界内のリアルが作品に反映されるのか聞かれると「そこはエンタメ。ただ、音楽の部分だけはずっと一貫してリアルでいきたい」と語った。キャスティングは現在進行中だといい「音楽の部分は、本当になるべくリアルなものでいきたいなと思っているので、結構シビアな選考になるかなと思います」と強調した。
小室が作中の楽曲を作る可能性があるか問われると「もちろんですよ。それで僕がいるんです」と即答。さらに「まあ、もう1回ぐらいちょっとバズりたいなっていう気持ちは(ある)。ショートドラマからのヒット曲って多分まだないと思う」とにっこり。楽曲のコンセプトもほとんど決まっているというが「まだ言えない…」と期待感を高めた。
近年は若者を中心に、スマホなどで見る1話数分ほどの縦型ショートドラマが流行。「肌感なんですけど、今の若い子って3倍速ぐらいなのかなって。ディスプレーの前に座ってっていう感覚じゃない。隙間の数分ってすごく大事だと思いますね」と分析した。
DMM TV総合プロデューサーの村中悠介氏によると、同ドラマは秋頃までの公開を目指しているといい、1話3分以内、全30話を目安に制作を進める予定だという。
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