赤沢担当相、5日から訪米で調整=首脳合意向け3週連続の関税交渉

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2025年06月02日 10:31  時事通信社

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時事通信社

4回目の日米関税交渉に臨む赤沢亮正経済再生担当相(奥列右から2人目)ら=5月30日、米ワシントン
 赤沢亮正経済再生担当相が、閣僚級による5回目の日米関税交渉のため、5日から訪米する方向で調整していることが2日、分かった。4日間の日程で、現地時間5日にもワシントンでトランプ政権の関税措置見直しに向けて、ベセント財務長官ら担当閣僚と協議する見通し。日米両国は今月中旬の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせた日米首脳会談での合意を視野に入れており、短期間の再交渉で進展を目指す。

 赤沢氏は1日に4回目の交渉を終えて帰国したばかりで、3週連続の訪米となる。当初、3日からパリで開かれる経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席し、この期間中にも米側の閣僚と交渉することを検討していたが、訪米を優先する方向となった。

 日米はこれまでの交渉で、貿易の拡大、非関税措置、経済安全保障について具体的な議論を重ねてきた。日本は自動車への追加関税を含む一連の措置の見直しを求めているが、米側は相互関税の上乗せ分を主な対象とする姿勢を示している。日本は造船技術での対米協力や、米国産車を日本に輸出しやすくする仕組みの強化などを交渉カードとして提示し、接点を探っている。

 ワシントンで5月30日に行われた4回目の交渉では、G7サミット前に再び協議し、日米間の調整を加速することを確認していた。石破茂首相がG7サミット前に米国を訪れ、トランプ大統領との首脳会談に臨む可能性もある。 

日米関税交渉に臨む(右から)赤沢亮正経済再生担当相、スコット・ベセント米財務長官、ハワード・ラトニック米商務長官=5月30日、ワシントン(代表撮影)
日米関税交渉に臨む(右から)赤沢亮正経済再生担当相、スコット・ベセント米財務長官、ハワード・ラトニック米商務長官=5月30日、ワシントン(代表撮影)
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