
11年ぶりに小泉今日子、中井貴一らオリジナルメンバーが集結した『続・続・最後から二番目の恋』が好評だ。そこで、同じ出演者で続編が見たい恋愛ドラマを1000人の女性にアンケート。票が集中したあの名作ドラマのほか、年齢を重ねた姿を見てみたいベストカップルは?
小泉今日子・中井貴一ダブル主演の『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)が中高年女性を中心に人気を集めている。
「誰一人欠けることなく続編がスタートしたことが大きいでしょうね。これまでも続編の話はあったようですが、メインキャストの一人である坂口憲二さんが芸能界を離れていたことで実現しませんでした。昨年、坂口さんが復帰され、このタイミングでシリーズ3作目を放送するというのは、スタッフからキャストへの愛が感じられて、それもまた良いですよね」(ライターの津田春子さん)
そこで、同じカップルで続編を見たい恋愛ドラマは何か、30代以上の女性1000人にアンケートを実施したところ、『東京ラブストーリー』(1991年・フジテレビ系)の赤名リカ(鈴木保奈美)と永尾完治(織田裕二)が427票を獲得し、ぶっちぎりの1位に。そこで同作を殿堂入りとみなし、アンケートを再度行った。
リカの息子とカンチの娘が恋仲に
「2019年に『女性セブン』でその後の『東京ラブストーリー』を柴門ふみ先生が書き下ろしました。それによるとリカの息子とカンチの娘が恋仲に。それぞれ年を経たリカとカンチ以外にも娘役と息子役のキャスティングも楽しみ」(津田さん、以下同)
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リカとカンチの次に、視聴者が望む恋愛ドラマは?
「中年になった2人が見たい!」(東京都・40歳)
5位にランクインしたのは、元祖“アオハル”作品の『オレンジデイズ』(2004年・TBS系)。ラブストーリーの巨匠・北川悦吏子による書き下ろし作品。社会福祉心理学を専攻する大学4年の櫂(妻夫木聡)は、聴覚を失ったバイオリニストの沙絵(柴咲コウ)とキャンパスで出会い……。人生の岐路に立つ5人の大学生が織りなす甘く切ないラブストーリー。
「柴咲さんと妻夫木さんはこの作品をきっかけに実生活でも付き合い始めましたよね。2人がとてもお似合いで映画『どろろ』でも共演しましたが、その後に別れたことで続編が中止されたとか。
あれから20年もたっていますし、そろそろ共演してほしいですよね。他にも成宮寛貴さんや永山瑛太さんなど主要キャストがそろったところが見たい」
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その際は『どろろ』の続編もぜひ。
タイムスリップで現代版を
「現代に降り立ったまひろと道長が見たい」(千葉県・50歳)
4位は昨年の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)から紫式部=まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の大物カップル。タイムスリップでもしない限り続編はありえないけれど─。
「吉高さんと柄本さんは2020年の日本テレビ系『知らなくていいコト』で元恋人同士を演じ、お互いに思いを残したまま結ばれず、その後を望む視聴者が多かった。脚本が同じ大石静さんなので、大石さん自身もこの2人の恋が実る姿が見たかったのかも」
『光る君へ』が『知らなくていいコト』カップルの続編だったということ!?
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「桜子さんと欧介の子育てとか、見てみたい」(神奈川県・52歳)
3位は放送当時、視聴率30%を突破した『やまとなでしこ』(2000年・フジテレビ系)。客室乗務員として働く桜子(松嶋菜々子)は、その美貌で玉の輿に乗ろうと奮闘するが魚屋の欧介(堤真一)と出会い、お金では買えない真実の愛を見つけていく─。
「“女は27歳が最高値”と言っていた桜子がどのような50代になっているのか見てみたいですよね。2人とも素敵に年齢を重ねていますし、その後が見たい。後に事件を起こした押尾学さんも出ていたことで続編が不可能といわれていましたが主要な人物というわけでもないし、いなくても問題なさそう(笑)」
“残念ながらあなたといると、わたしは幸せなんです”の名ゼリフどおり、幸せに過ごしている桜子が見たい!
実生活での破局が原因か
「実生活も気になる2人」(山梨県・42歳)
2位は『花より男子』(2005年・TBS系)の牧野つくし(井上真央)と道明寺司(松本潤)。一般庶民の牧野が規格外の金持ち4人組“F4”と出会い、道明寺と花沢類(小栗旬)の間で揺れ動き、最終的に道明寺と紆余曲折を経て結ばれたところで幕を閉じたが─。
「続編となる『花のち晴れ』(2018年・TBS系)に『花男』キャストがゲスト出演しましたが最後まで井上さんとF4のうちの一人、阿部力さんだけ出演しませんでした。実生活でも付き合っていた井上さんと松本さんが別れたからでは、と囁かれていましたが実際は、井上さんが所属事務所を移籍したからだとか」
主題歌を担当していた嵐も来年、活動終了するからこそ続編を!
そして1位は、
「パラレルワールドでもなんでもいいから幸せな2人を見せてほしい」(神奈川県・48歳)
まだ記憶に新しい『海に眠るダイヤモンド』(2024年・TBS系)の、鉄平(神木隆之介)と朝子(杉咲花)の続編を見たいという声だ。
1955年の長崎・端島(軍艦島)と現代の東京を舞台にした、70年にわたる愛と友情、家族の物語。その中で、鉄平と朝子はお互いに思い合っていたものの、悲恋に終わってしまったことから2人が結ばれるパラレルワールドを望む声が最終回放送終了後からあふれていた。
「兄夫婦の巻き添えになって逃亡した末に亡くなってしまう鉄平が哀れすぎて……。鉄平を思い続けた朝子も切ないし、何より神木さんと杉咲さんが芸達者すぎて引き込まれた視聴者が多かったように思います。
物語は完結してしまったので叶わないとは知りつつも、こんなに続編を望む声が多かったのは2人だからこそ」
『ロンバケ』『逃げ恥』はランク外
この結果に津田さんは、
「2023年に『週刊女性』誌上で行った『歴代ドラマ“理想のカップル”の1位は『ロングバケーション』の山口智子さんと木村拓哉さん。他にも『逃げるは恥だが役に立つ』の新垣結衣さんと星野源さんがランクインしていましたが、今回は票が入りませんでした。最近放送されたばかりの『光る君へ』と『海に眠る〜』以外は今回と同じラインナップなのに、なぜこの2作品が選ばれなかったのか。
『逃げ恥』は主役2人が実際に結婚し、生々しくて見たくないのかも。木村さんと山口さんは『BG〜身辺警護人〜』(2018年・テレビ朝日系)で別れた夫婦役として共演しましたが、今見るとあまりお似合いとはいえなかった。50歳を超えた2人を見るのはしんどいのかも」(津田さん)
この中からどれか1作品でも、続編が実現するといいのだが─。