念願のフィーチャーレース初優勝を果たしたリンドブラッド「3連戦の最高の締めくくりだ」/FIA F2第6戦

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2025年06月02日 13:30  AUTOSPORT web

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2025年FIA F2第6戦バルセロナ フィーチャーレース暫定表彰式
 6月1日、2025年FIA F2第6戦バルセロナのフィーチャーレース(決勝レース2)が開催され、アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目を飾った。

 セバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)が2位、リチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)が3位を獲得している。

 念願のフィーチャーレース初優勝を掴んだリンドブラッドは、レース後の記者会見で「本当に素晴らしい週末だった」と喜びをあらわにした。

「チームにとってのホームレースで優勝し、欧州での3連戦を最高のかたちで締めくくることができて、本当に嬉しいよ。レース全体を通してペースがあったから、次のオーストリア戦が楽しみだね」

「戦略が重要になることは分かっていたけど、まずはリードを維持し、最初の2、3周はタイヤを酷使しすぎないようにすることが第一目標だった。そうやって第1スティントを伸ばして、その後うまくコントロールしていくつもりだったんだ。どちらのコンパウンドもデグラデーション(性能劣化)がかなり大きかったから、思っていたとおり、かなりのマネジメントが必要だったよ」

「例年、ここでは代替戦略(オプションタイヤスタート)が速いけど、リスクがあることも分かっていたんだ。だからセーフティカー(SC)などが導入されたときのために、タイヤのケアをして、少し余裕を持たせておかなければならないと思っていた。終始ペースが良くて十分な余裕を持つことができたから、今日はそれが有利に働いたんだと思う」

「できれば次もフィーチャーレースで優勝したいけど、それは皆も同じだから、どうなるか分からないね。ジェッダ以降は着実に前進していて、イモラではフィーチャーレースで優勝争いをしたし、モナコでも好調を維持していた。ここ数戦は良い流れに乗っていると感じているし、3連戦を通して競争力を発揮できていたと思う。だから今までどおり基本に集中して、自分たちがコントロールできることはき​​ちんと行うつもりだよ」

「ここ数戦の週末、チームは本当に強力なパッケージを提供してくれたからとても信頼しているし、次の数戦では間違いなく優位に立てると思っているよ」

 第5戦のフィーチャーレースに続き、今季2度目の表彰台登壇を果たしたモントーヤは、「それほど調子が良くなかったから、結果に対する不満はないし、むしろポジティブな結果だったよ」と語る。

「良いスタートを決めることができて、1コーナーでアービッド(リンドブラッド)に挑戦することはできなかったけれど、2位を守るためには十分だった。その後はタイヤマネジメントに集中して、ペースはかなり良かった。でもアービッドに追いついて仕掛けるには、少し時間が足りなかったんだ。チームは昨日から素晴らしい仕事をしてくれて、マシンを正しい方向に導いてくれた。それが僕たちに2位でフィニッシュするチャンスを与えてくれたと思うから、とてもハッピーな気分だよ」

「スプリントでは最後に少し順位変動があって、5位でフィニッシュしたけれど、その後ペナルティを受けたんだ。だから(フィーチャーレースに向けて)リセットをする必要があったのだけど、昨日は多くのことを学んで、今日のレースで役に立ったことがたくさんあったよ。金曜日の時点で、土曜日と日曜日は別の仕事だと分かっていたし、今日はマシンが正しく機能しているか、自分がやるべき運転ができているかを確認する必要があった。最終的に良い結果になったけれど、最も重要だったのはしっかりとスタートを切って、ラインを離れることだったと思うよ」

「(背後から迫るフェルシュフォーを抑えることは)少し難しかったけど、彼が速さをみせていたのはオーバーテイクできない場所だったし、僕はポジションを守らなければならない場所では速く走ることができていたと思うから、良かったよ。近づいては後退することを繰り返していたから、まるでヨーヨーみたいだったね。プライムタイヤ勢が前方を走っていて、渋滞に巻き込まれたときは、彼にオーバーテイクの機会を与えないように十分なギャップを作ることが大事だった。マシンはとても良い状態だったし、タイヤにも安心感があったよ」

 フィーチャーレースで3位を獲得したフェルシュフォーは「昨日、今シーズンに入って初めてストールしたから、長いブリーフィングを行ったんだ」とスプリントレース終了後の裏側を明かしつつ、レースを振り返った。

「だから、今日はすべてが上手くいくようにしたかったんだ。昨日は今日のスタートのために全力を尽くしたから、とてもいいスタートを切ることができて良かった。それが最終的に表彰台に立つことに繋がったから、チームの仕事には本当に感謝しているよ。その後はずっとセブ(セバスチャン・モントーヤ)の後ろを走っていたけれど、ペースは速かったし、力強いレースができたと思う」

レース終盤、ジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)に接近される状況となったことについては、「追い抜かれないように、前の車のDRS圏内に留まるように努めた」とコメント。

「彼のタイヤはかなり減っていたから、SCがなかったとしても、ジャックが追い抜いけていたかどうかは微妙なところだね。でも実際どうなっていたかはわからないし、本当に僅差だったんだ。だからSCが出てきた時、興奮しなかったとは言えないね」

「今シーズンはとても強く、安定したパフォーマンスを見せることができていると思う。チームとの相性も本当に良く、95パーセントの確率で良いマシンを提供してくれているし、そうでない時でも挽回できている。これはF2ではとても重要だと思うし、これまでのオーストリアでは良い結果を残せている。多くのオランダ人ファンが応援してくれると思うし、昨年はMPがポールポジションを獲得しているから、オーストリアで好成績を収めるための要素はすべて揃っていると思うよ」

[オートスポーツweb 2025年06月02日]

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