
【動画】同級生のメガネを買うために姉妹が奮闘! 映画『ユニバーサル・ランゲージ』特報
本作は、架空のカナダ・ウィニペグを舞台に、ちょっとズレた人々が織りなす、すれ違いのファンタジー。
物語の舞台は、ペルシャ語とフランス語が公用語になった、“もしもの世界”のカナダ・ウィニペグ。暴れまわる七面鳥に、新調したメガネを奪われたと語る少年・オミッドは、学校の先生に黒板の字が読めるようになるまでは、授業を受けさせないと理不尽な待遇を受けてしまう。同情した同級生のネギンと姉のナズゴルは、凍った湖の中に眠る大金を取り出して、新しいメガネを買ってあげようと思いつく。
姉妹は、大人にお金を取り出すためのアドバイスを求めるも、街の住民たちは、みんなちょっとヘンテコな人たちばかりで、なかなか良い助言がもらえない。思うようにいかない中、そこに廃墟を観光スポットとして紹介する奇妙なツアーガイド・マスードや、仕事に嫌気が差して自暴自棄になったマシューも登場すると展開が一転していく。
てんやわんやな状況に陥っていたネギンとナズゴルは、無事にオミッドにメガネを買ってあげられるのだろうか?
カンヌ国際映画祭の映画作家の発掘と支援を目的とした部門・監督週間において、史上初めて最高賞となる観客賞を受賞した本作は、アカデミー国際長編映画賞のカナダ代表にも選出されている。各エンタメ誌の評価も高く、米メディアのVultureからは「カンヌで観た中で最高の映画」と評された。
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監督は本作について「この映画の主要なテーマの一つは“人に優しくすること”」と語っており、言語や文化、さらには自分と他人との境界も曖昧になって混沌とする町で起きる日常の風景が切り取られている。切れ味のあるユーモアセンスと、アッバス・キアロスタミやジャック・タチなどの巨匠たちに強く影響を受けたテイストを感じ取れる作品となっている。
今回完成した特報は、“もしもの世界”に生きる主人公・ネギン&ナズゴル姉妹の登場シーンからスタートしていく。「お姉ちゃん! 一大事だよ! 早く!」という掛け声と共に花屋を飛び出した姉妹と一緒に、架空の町の景観が映し出されていき、美しい光景を眺めることが出来る。
建物の壁面には「全世界100以上の映画祭を席巻!」という情報が表示されながら、不思議な住民を目の当たりにした、姉妹のキョトン顔が確認出来る。「ちょっとズレている人々が織りなす“すれ違い”のケミストリー」という、本作を示した一行と共に、特報は閉幕される。BGMで流れている楽曲タイトルは、「Oh the World Is Laughing」(世界は笑ってる)となり、本作のイメージにマッチした曲が採用されている。
また日本オリジナルのティザービジュアルは、ウラケン・ボルボックスがイラスト化を手掛けている。テレビ東京の番組『あちこちオードリー』DVDパッケージ用イラストのほか、環境省のアメリカザリガニ拡散防止PRイラスト、福岡市地下鉄七隈線・六本松駅の壁画などを手掛けたイラストレーターが、『ロボット・ドリームズ』も手掛けたth designのデザインを元にイラスト化した。
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公開を記念したムビチケ券が、6月20日(予定)から発売されることが決まった。購入者特典に、映画の舞台となる街・架空のウィニペグの観光ガイドブックが付く。
映画『ユニバーサル・ランゲージ』は、8月29日よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開。