高橋一生「現代にとっての祈りの空間ができあがっていくかも」運慶展広報大使

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2025年06月02日 15:05  日刊スポーツ

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東京国立博物館の特別展「運慶 祈りの空間−興福寺北円堂」報道発表会に出席した高橋一生(撮影・村上幸将)

高橋一生(44)が2日、東京国立博物館で行われた特別展「運慶 祈りの空間−興福寺北円堂」(9月9日〜11月30日)報道発表会に出席した。高橋は広報大使に就任し、音声ガイドナビゲーターも担当する。無著・世親像に注目しているといい「空間の見方の違いが画像でも感じる。向き合った時、どう感じるか。空間ごとデザインしていた、運慶の空間センスを見てみたい。楽しみにしています」と期待した。


「運慶 祈りの空間−興福寺北円堂」は、世界遺産・興福寺の北西に位置する北円堂内陣の、鎌倉復興当時の再現を試みる。北円堂は、藤原不比等の追善供養のために721年(養老5)に建立も、1180年(治承4)の平氏による南都焼き打ちなどで2度にわたって焼失。その後、復興に長い年月が費やされ、1210年(承元4)に堂が完成。造像は運慶一門が手がけ、1212年(建暦2)に北円堂諸仏が再興された。展覧会では、運慶の晩年の代表作として知られる弥勒如来像と無著・世親像、さらに、長い間失われたものとされてきたが近年、北円堂の四天王像に当たるとする説が有力な、中金堂の四天王像を組み合わせて展示。弥勒如来像は24年度の修理後初公開で、寺外での公開は約60年ぶり。


高橋は、24年9月に奈良・法隆寺西院伽藍屋外特設ステージで開催された「OTOBUTAI 2024 HORYUJI」に語り部として参加し、法隆寺周辺や天川を歩いた縁が、今回の広報大使就任につながった。「像と向き合う鑑賞されている皆さんには、静かな空間が間に流れていると思う。ノイズにならないように、かつ、その瞬間、解説を超えて、導き手になれるように静かに寄り添えれば」と音声ガイド収録の際のこだわりを語った。


そして「個人的なことになってしまうかも知れませんけど、静かに像と向き合う、立ち会う時間になると想像しています。もしかしたら、現代にとっての祈りの空間がその場でできあがっていくかも知れないと感じています。そういったことを感じていただければ」とメッセージを送った。

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