
俳優・三宅裕司さんが座長を務める新橋演舞場6月公演「熱海五郎一座
新橋演舞場シリーズ第11弾『黄昏のリストランテ〜復讐はラストオーダーの後で〜』の初日前フォトコール&取材会が行われました。
【写真を見る】【 三宅裕司 】 熱海五郎一座が開幕 「失言しそうな大臣は先に連絡してほしい」 羽田美智子「宝船に乗った気持ちで」
東京の笑い“軽演劇”を上演すべく2004年に旗揚げした「伊東四朗一座」を伝承すべく、三宅さんが2006年に継いだ“伊東”ならぬ“熱海”、“四朗”ならぬ“五郎”で生まれた「熱海五郎一座」。昨年、立ち上げ20年を経てさらにパワーアップして、今回は羽田美智子さん、剛力彩芽さん2人の女性をゲストに迎え第2章の幕開けとなります。
物語は東京のとあるリストランテで料理の腕は天才的だが、それ以外はすっとぼけている美しき女性シェフ板召美良乃(いためしみらの=羽田)。食通をも唸らせる彼女は、ある秘密を抱えている。もう一人、そのリストランテの常連客である女性セレブにも秘密があって……。2人が互いの過去を知ったことで、物語は大きく動いていく…。
座長の三宅さんは見どころについて“毎回聞かれるが、これだけのメンバーが揃うので作家と話をして全員に均等に順番に見どころがくるので、全編が見どころになります”と自信を見せました。さらに“ただ今回ゲストの羽田さんの天然ボケの役作りが、どのぐらいすごいことになっているか?そしてそれをクールに見つめる剛力さんの演技やキレのあるダンスが見どころになっています”と説明しました。
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それを受け羽田さんはオファーを受けた際の感想について“稽古期間は、この日本の喜劇界のレジェンド。ほんと人間国宝のような皆様と一緒に稽古させていただいて毎日が本当に楽しくて笑い砕ける毎日を過ごしていました”と語り、“きのうも、うちのスタッフがゲネプロを見て「あっという間に終わった」と聞かされ、それはエンターテインメントとしては最高の褒め言葉。それは(共演者の)皆様の笑いの場が「由緒、由緒」に…、あっ随所、随所にあってすごく楽しい世界になっている”と、天然ボケをすると、共演者からも“ちょいちょい間違えるね”とツッコミが入れられ笑いが起こりました。
剛力さんは“稽古期間中はすごく楽しくて、ただ笑いというのはすごい難しいなと改めて学びました。稽古であれだけすごいと、本番はもっとパワーアップするのかと思うとちょっと緊張感もあります”と初日に向けての想いを語りました。
また、ボケは真面目に演じるほどボケが生きるという部分で、笑い上戸の羽田さんに演技で苦労した点を訊ねると“台本読んだ瞬間に「ウソでしょ!」って言うセリフが色々あって、「どうしよう、これ真面目に言えない」と思って、私にとっては(笑いの)地雷だらけでした。稽古でもやっと、その場をクリアできたと思っても、そこから三宅さんが音楽やフリをつけたりするから…”と笑いが止まらない様子で語りながら“きょうも、そこを笑わないでいられる自信が無いです。シリアスなシーンなので泣き芝居に変えようかしら”と、笑いをこらえながら語っていました。
また渡辺正行さんは農林水産省の役人・米高進(こめだかすすむ)を演じるなど、時事ネタも盛り込んだ演出になっており、三宅さんは“台本は昨年作ったが、熱海五郎一座は世の中になにか起こるとセリフを変えなきゃいけない。今回もある方の発言で書き換えたので、だから6月中に何か言ってしまいそうな大臣の方いましたら先に連絡して欲しい”とお願いし、最終日には別の物語に生まれ変わる可能性も示唆して“だから最低でも、初日、中日、楽日は見て欲しい”とアピールしました。
最後に羽田さんは“私は大きな船というより宝船に乗っている気分で、皆さん「笑いの七福神」としての力を持っていると思います。なので舞台はとっても華やかで楽しいです。ぜひ観に来てください”と語っていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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