
明後日4日(水)以降は日差しとともに気温が急上昇。週末は上空に真夏並みの暖気が流れ込むこととフェーン現象が加わり、30℃以上の真夏日が続出します。6日(金)から8日(日)は東北でも真夏日になるでしょう。福島で6月上旬に3日連続で真夏日となれば、2020年以来5年ぶりのこととなりそうです。しばらく季節先取りの暑さが続くため、万全な熱中症対策が必要です。
4日(水)以降は広く真夏日予想
明日3日(火)は、本州の南岸を進む低気圧の影響で、全国的に雨が降るでしょう。最高気温は、平年並みか低い所が多くなりそうです。ただ、4日(水)以降は広く晴れて、気温が急上昇します。上空1500メートル付近で18℃以上の真夏並みの暖気が西日本や東日本に流れ込むことに加え、強い日差しが照り付けることで、地上では気温が30℃くらいまで上がるような厳しい暑さになる見込みです。
上空暖気とフェーン現象で 東北も30℃超え
さらに、日本の南から張り出す高気圧の縁を回って、日本海側から西寄りの風が吹きおりるでしょう。フェーン現象の影響で、太平洋側ほど気温が上がります。7日(土)は仙台など東北でも30℃に迫る暑さとなり、真夏日になる所もあるでしょう。関東から九州、沖縄は、今週半ばから連日のように、最高気温30℃前後の厳しい暑さになりそうです。
屋外では日傘や帽子を着用し、こまめに休憩をとるなどして、暑さから身を守るようにしてください。屋内でもエアコンを適切に使用し、のどの渇きを感じなくても、水分を補給しましょう。
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企業の熱中症対策が義務化へ
今年(2025年)6月1日から熱中症の重篤化を防止するため、企業における熱中症対策が義務化されました。
これまでの「できるだけ対策をする」という努力義務から、「しなければならない」という法律上の義務へと大きく変わります。
厳しい暑さの日が年々増す中で、建設業など屋外で厚着をして作業する人や、製造業など風通しが悪く、室内でも熱がこもりやすい環境で作業をする人は、熱中症になりやすいとされています。そのほかの職種でも、室温をこまめに確認し、適切な気温に調整するなど、万全の体制を整えておくことが求められています。
北海道〜九州に「高温に関する早期天候情報」
気象庁は今日2日(月)、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。「高温に関する早期天候情報」は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表されるものです。
九州南部は6月8日頃から、九州北部〜北海道は6月10日頃から、「かなりの高温」が予想されるでしょう。来週も日中は30℃前後まで気温の上がる所が多くなるため、梅雨入り前から体に負担がかかる危険な暑さに警戒してください。
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