『MIRRORLIAR FILMS Season8』11月岡山県先行、12月劇場公開! 松田美由紀監督作に原田美枝子、佐藤緋美が出演

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2025年06月02日 17:10  クランクイン!

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映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』松田美由紀監督作『からのうつわ』に出演する(左から)原田美枝子、佐藤緋美 (C)2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
 クリエイター育成・発掘の短編映画プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season8』が、12月に劇場公開されることが決定した。11月には撮影地の岡山県で先行上映を行う。併せて、MEGUMIプロデュースの佐渡恵理監督作、松田美由紀監督作『からのうつわ』など5作品のラインナップが解禁され、監督陣からコメントが到着した。

【写真】松田美由紀が監督! 『からのうつわ』メイキング写真

 2020年より始動した、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする『MIRRORLIAR FILMS』は、メジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト。2024年のSeason6までに著名クリエイターから一般公募まで、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した52本の短編映画を劇場公開。加藤浩次、加藤シゲアキらが監督として参加したSeason7は先日開催されたショートショートフェスティバル&アジア2025にてショートフィルム文化の普及に寄与したことを称えて、映画祭から特別賞受賞。当初2週間の限定上映だったが、初日から連日の満席を受け上映延長、また全国の劇場で上映拡大と大きな反響となり、7月中旬頃まで全国の劇場で公開予定だ。

 Season7での愛知県東海市との取り組みが評価されたことが記憶に新しい本プロジェクトの今度の舞台は岡山県。すでに岡山県出身のMEGUMIがプロデューサーとして参加、そして松田美由紀が監督として参加することが発表されていたSeason8より、このたび公募作品を含めた5作品のラインナップが解禁された。

 松田美由紀が監督・脚本を務める『からのうつわ』は、パチンコ屋を舞台に文子(原田美枝子)と土井(佐藤緋美)の邂逅と交流を描く。同じ店の同じ台でパチンコを打つことが日課になっている文子はある日、パチンコ店に勤める静かで影のある青年・土井と出会う。親子以上に年齢の離れた二人は、どこかに自分と似た「寂しさ」を感じ、少しずつ惹かれていく―。本作に、原田美枝子が、40年来の仲である松田監督の熱望に応えて出演。また相手役にはHIMI名義でアーティストとしても活躍する佐藤緋美の出演も決定している。

 また、5月に開催されたカンヌ国際映画祭の会期中に実施した日本映画の魅力を世界に発信する「JAPAN NIGHT」も大盛況となるなど目覚ましい活躍の、岡山県出身MEGUMIがプロデューサーとして参加し、映像作家/アートディレクターコマーシャルフィルム、ミュージッククリップ、インスタレーションなどさまざまな分野で活動する佐渡恵理を監督に抜てきし作品を制作予定。さらに本作は「岡山フィルムプロジェクト」として、「映画で、ひらく。」をテーマに掲げ、映画を通じた岡山県の地域活性化と次世代クリエイターの育成を目指した取り組みの一環として制作されており、この2作に関しては全編岡山県内で撮影予定。地元学生が中心にイベントを制作し、岡山で11月に先行上映を行うことも決定。

 加えて、公募作品として映画編集者・監督としてのキャリアを積みながら、北米の映画や日本のミュージックビデオ、コマーシャルなど、各国のさまざまなコミュニティとコラボレーションを行う安藤春(あんどうしゅん)が監督を務める『CUT!』、TVCM、webムービーなどを中心に活動する節田朋一郎(せつだともいちろう)が監督を務める『愛骨』、フリーのディレクターとして活動し、監督作がさまざまな映画祭で上映されている廣田耕平が監督を務める『ラの♯に恋をして』の3本がラインナップしている。

 『MIRRORLIAR FILMS Season8』は、11月に岡山県で先行上映、12月に劇場公開。

 監督を務める松田美由紀、安藤春、節田朋一郎、廣田耕平のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■『からのうつわ』松田美由紀監督

 原田美枝子さんとは、44年前にテレビドラマ「北の国から」で女優同士として知り合ってから、尊敬する大好きな女優さんで、それからずっと長く個人的にもお付き合いしてきましたが、いつか自分が監督になったら、撮りたい!と願っていました。そして今回ご一緒して、原田美枝子という女優がどれだけ素晴らしいか再確認しました。原田さんの長い女優の人生の凄みを、この作品にお借りしたんだな。と感無量でした。

 佐藤緋美さんは、原田さんと不思議な出逢い方をする青年役を探していている中。ある意味、老成した感覚がある20代が良いと考えた時。緋美君をイメージしました。どこにも俗されてない自由な精神と、感受性の豊かさが、まさにピッタリと感じました。緋美さんは愛のある青年を柔らかく誠実に演じてくださいました。とても幸せな出逢いでした。

■『CUT!』安藤春監督

 この作品は人生で初めて自分が本気で作ることが出来たもので、恐らく今までで一番心を込めて作った作品だと思います。2017年当時、僕が在学していたバンクーバーの映画学科には日本人は僕のみで、この作品で僕の大学生時代の4年間を全て詰め込んだといっても過言ではありません。あれから月日が経ち、この作品があったからこそ、沢山の人たちと出会うことができ、今の自分があります。何か感じていただければ嬉しいかぎりです。

■『愛骨(あいこつ)』節田朋一郎監督

 肉が燃え、骨になった時、そこには愛は残るのか。骨を愛でる教師と彼に想いを寄せる教師、想い合っているはずなのにどこかすれ違ってしまう。不器用だけど、愛に溢れた彼らたちのお話を、ぜひ観て頂きたいです。

■『ラの♯(シャープ)に恋をして』廣田耕平監督

 「出会い」をテーマに人と人が恋に落ちる瞬間を描きたいと思っていました。どんな出会い方が美しいだろうと考えていた時、妻が横で珍しくおならをしたのです。それを私はなぜか愛しいと感じました。「人は大切な人のそんな瞬間すら好きになれる。場合によっては恋心をくすぐることもあるだろう。恋に落ちるというのは、そんな刹那なのかもしれない。」そう思い、この企画は始まりました。

 日本の美しい着物や所作、ピアノの調律など細部の動きにもぜひ注目してご覧いただきたいです。
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