TUBE　第２の故郷で40歳の誕生日ライブ「月並みだけど、愛してるよ」

今年デビュー40周年を迎えるTUBEが2日（現地時間1日）、米ハワイのワイキキシェルで、40周年記念ライブ「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2025.6.1 at Tom Moffatt Waikiki Shell Hawaii」を行った。

ハワイはデビュー当初から撮影で何度も訪れ、93年からはレコーディングで毎年滞在している“第2の故郷”。また、6月1日は1stシングルの発売日で、いわば“誕生日”でもある。ハワイでは2000年、同日を「TUBEの日」として制定。ハワイでのライブは3度目で、05年の20周年以来20年ぶりとなる。

直前にビザ発給遅れの発表などもあったが、場所と日程にこだわった40周年記念ライブは無事開催となった。

ダイヤモンドヘッドを真横に望むロケーション。ファンの「TUBE! TUBE!」のかけ声の中、夏らしい白の衣装でメンバーが登場。現地の女性からレイをかけてもらうと、オープニング曲「ゆずれない夏」、「Only You君と夏の日を」を続けて披露した。

「我々より先にハワイに入られていた方、きっとドキドキなさったことでしょう」とし、「しかし、日本から旅立つこともできなかった私たちは、もっとドキドキする数日間を過ごしました」と前田亘輝（60）は苦笑い。

「とにかく今日はTUBEの40回目の誕生日です。もはや、もうみんなの方がTUBEだから、今日はみんなでTUBEの40歳の誕生日を祝いたいと思います」と伝え、会場は大声援に包まれた。「Happy Birthday」を演奏後、ステージ前方にメンバーがそろい、シャンパンでバンドの誕生日を祝った。

ライブ中盤に差しかかる頃には、すっかり日も落ちた。「SUMMER DREAM」「Beach Time」はハワイ風にアレンジ。現地のフラチームとコラボし、雰囲気たっぷりの演奏も披露した。

アンコールではシークレットゲストで広瀬香美（59）がまさかの毛皮コート＆帽子着用で登場。「なかなか歌わないよ、夏は」と苦笑しつつ、新曲「ロマンス・イン・ザ・サン」を世界初披露。“冬の女王”と“夏番長”のコラボも見せた。

ライブ最後には40周年ツアーについても話し、「こんなに長い間TUBEというバンドを愛してくれてありがとう」とファンに感謝。「みんなの気持ちに負けないように、我々も音楽に向き合っていこうと思っています」と誓い、「どうぞ1つ、TUBEを温かく見守ってください」と呼びかけた。「月並みだけど、愛してるよ」と伝え、ファンから拍手を浴びた。

この日、約2時間半で全20曲を披露。日本から来たファン3000人と現地ファンの計6000人を魅了した。【川田和博】

◆セットリスト

＜1＞ゆずれない夏

＜2＞Only You　君と夏の日を

＜3＞Happy Birthday

＜4＞ベストセラー・サマー

＜5＞憧れのハワイ航路

＜6＞SUMMER CITY

＜7＞夏だね

＜8＞SUMMER DREAM

＜9＞Beach Time

＜10＞Purity〜ピュアティ〜

＜11＞ダンス・ウィズ・ユー

＜12＞灯台

＜13＞SHA LA LA

＜14＞さよならイエスタデイ

＜15＞月と太陽

＜16＞シーズン・イン・ザ・サン

＜アンコール1＞ロマンス・イン・ザ・サン（新曲）

＜同2＞おかげサマー

＜同3＞あー夏休み

＜同4＞Keep On Sailin'