King&Prince高橋海人(26)が、長澤まさみ(37)が時代劇に初主演する映画「おーい、応為」(10月17日公開)で、時代劇に初挑戦することが2日、分かった。
永瀬正敏(58)演じる葛飾北斎の門下生で、長澤演じる北斎の娘・応為の気心知れた友人として、ともに絵の腕を磨く絵師・渓斎英泉(善次郎)を演じる。
高橋は「時代劇に出演できるということを聞いて、すごい、やった! と思い、さらに監督のお名前を聞いて、自分がご一緒したかった監督だったので、うれしかった」と、悲願の時代劇への出演と大森立嗣監督(54)との初タッグを喜んだ。長澤との共演は、21年4月期のTBS系ドラマ「ドラゴン桜」第2シーズン以来4年ぶりで、永瀬との共演は初めて。
高橋が演じる渓斎英泉は、幕末に活躍した浮世絵師で、美人画を得意とする。代表作の1つ「雲龍打掛の花魁」は、浮世絵からも大きな影響を受けたポスト印象派を代表するオランダの画家ゴッホが、油絵で模写した作品「花魁(渓斎英泉による)」も、広く知られた作品だ。若くして両親を亡くし、家族を養うために絵師を生業にする人気絵師で、酒と女性を愛する一面もある軽薄な江戸の男を装いながらも、応為と北斎の才能と唯一無二の絆を間近で見続けた。そんな渓斎英泉こと善次郎を、高橋が和装で色気たっぷり、かつ冷静に世の中を見るクールな男として演じ上げた。
高橋はアートを愛し、これまでテレビ番組などでも作品を披露してきたが、そのことを知った大友監督に腕を買われ、当初はなかった絵を描くシーンが追加されたという。その思いに応え、高橋もは江戸時代の絵師らしく筆で絵を描く練習をしてから撮影に挑んだ。
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関係者によると、撮影が始まってからも京都の撮影所で、時間を見つけては毎日、絵の練習を続けたという。「道具を持って帰っていたので、撮影がない日も練習されていたかもしれません」(関係者)ほどの熱の入れようで、劇中で腕前を遺憾なく発揮した。「僕が演じた善次郎は軽く見える面もありますが、生きるために家族を養うために、絵を描き、そして職を変える現実主義な人物だと捉えています。当初予定になかった絵を描くシーンも直前に追加され、筆で絵を描く貴重な体験をさせていただきました」と振り返った。
撮影前に「不安もあり、クランクイン前は大森監督に本読みをさせていただきたいとご相談したほどでした」と慎重に準備を進めたという。撮影にあたり「課題として、映っている自分を気にせず自然に会話の演技ができるように思っていた」と、自らに1つの課題を課していたという。
そうして臨んだ撮影期間を「時代劇ならではの所作など学びが多く毎日、新鮮な1カ月でした」と評した。「長澤さんが引っ張ってくださり、永瀬さんが優しくしゃべりやすい空間を作ってくださり、撮影中も撮影外も3人の関係性をとても居心地よくしてくださいました」と長澤と永瀬に感謝した。
長澤には「長澤さんが自然に引き出してくださって。引っ張っていただいて、すごく頼りにさせていただきました」と感謝を重ねた。一方「永瀬さんは、とてもストイックな方。監督と細かいところまで話し合われているのを見ると、自分ももっともっとやらなければと奮い立たされました」と、永瀬の背中からも多くのものを得たようだ。「3人の関係性は撮影をしている時もしていない時も、とても居心地が良かったです。学びのある期間で、毎日新鮮で気合の入る撮影でした」と、かけがえのない撮影だったと強調した。
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