2025年F1第9戦スペインGP ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)がルイス・ハミルトン(フェラーリ)をオーバーテイク 2025年F1スペインGP決勝で、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは5位を獲得した。チームとヒュルケンベルグにとって開幕戦オーストラリアに続く2回目の入賞であり、今季ベストリザルトだ。
15番グリッドから1周目に11番手に上がり、翌周には10番手に。レースの大半で9番手を走行、終盤のセーフティカー後のリスタートを8番手で迎えた。周囲がユーズドソフトタイヤを装着するなかで、ヒュルケンベルグは新品ソフトタイヤを使用。有利なタイヤを生かして、まずアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)を抜き、最後から2周目にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)をかわして6位でフィニッシュ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の降格により、5位に繰り上がり、10点を稼いだ。
ヒュルケンベルグの大量得点により、キック・ザウバーはコンストラクターズ選手権最下位から一気に8位にポジションを上げた。
キック・ザウバーは今回、アップデートコンポーネントとして、フロアボディ、コーク/エンジンカバー、フロントウイングの変更を行ったことを申告している。
■ニコ・ヒュルケンベルグ(ステークF1チーム・キック・ザウバー)決勝=5位(66周/66周)15番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト
「今日は、すべてが本当にうまく噛み合った日曜日だった。序盤から上位争いに加わっていた。良いスタートを決め、クリーンな1周目を走り、すぐにポイント圏内で戦う状況に身を置いたんだ」
「皮肉なことに、土曜がベストではなかったことで(注:予選16番手でQ1敗退)、ソフトタイヤを1セット温存できたことが、タイヤ配分の面で戦略的なアドバンテージとなった。セーフティカーが出動した時、状況が一変した。僕たちはフレッシュなコンパウンドを持っていて、それが“ゴールデンチケット”となったんだ。今日は、新品タイヤとユーズドタイヤの差が大きくて、それが僕たちに有利に働いた」
「マシンは週末を通して好調で、アップグレードが明らかにパフォーマンスの向上につながった。レース中ずっと強いペースを維持できたよ。ファクトリーと現場の両方でハードワークを重ねてくれたチーム全体に敬意を表したい」
「昨日は自分自身のパフォーマンスを最大化できず、結果を出せなかったことにがっかりして、自分に腹が立っていた。でもその怒りが、今日さらに自分を奮い立たせてくれた。このように巻き返して10ポイントを持ち帰ることができて、満足している。僕たちにとって大きな結果だ。それを達成できたことこそ、最終的に一番重要なことなんだ」
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[オートスポーツweb 2025年06月03日]