テリー伊藤 演出家 テレビディレクター タレント 長嶋茂雄さんの死去を受け、熱狂的なファンで知られる演出家のテリー伊藤さん(75)が3日、取材に応じた。「長嶋茂雄を思うと、涙が出てくるのはなぜだろう」などの著書があるテリーさんは「思い出があり過ぎる。きょうは人生で一番悲しくて寂しい日」と語った。
テリーさんは「僕が子どもの頃の日本はまだまだ貧しくて切なくて、世の中はモノクロに見えていた。でも、ミスター(長嶋さん)の周りだけはカラーに見えて『あの人は別次元にいる』と感じた。僕らの世代はミスターにすがり、ミスターに自分の人生を懸けていた」と振り返った。
その現役時代以上に長嶋さんのすごさを感じたのが、2004年に脳梗塞で倒れてからの姿だったという。「あのミスターが体の不自由な姿や闘病生活を見せてくれたから、僕はもう病気になることは怖くないし、頑張れる。子どもの頃からずっと、ミスターに人生を教えてもらってきた」。