記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=3日、国会内 国民民主党の玉木雄一郎代表は3日の記者会見で、選択的夫婦別姓制度の実現に向けて同党と立憲民主党がそれぞれ提出した民法改正案について「考え方が違う」と述べ、一本化を否定した。審議中の衆院法務委員会で両党だけでは過半数に達しないとも指摘し、「立・国で何かやっても前進はない」と語った。
立民案と国民案は子の姓の決め方に違いがある。立民は自民党に圧力をかけるため国民との連携を模索しており、辻元清美代表代行は2日の記者会見で、国民案に歩み寄る可能性を問われ「あり得る」と発言した。
一方、自民の作業部会は3日の党総務会に「旧姓使用の拡大・周知を進める」との見解を報告した。別姓への賛否両論を抱える自民は既に今国会への関連法案提出を見送る方針を固めている。総務会では、野党案への賛成が出かねないと懸念する出席者から「(投票行動を縛る)党議拘束をかけるべきだ」との意見が出た。