『スパイダーマン』のあの親友が今度は“無痛”ヒーローのバディに 『Mr.ノボカイン』ジェイコブ・バタロンに注目

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2025年06月03日 19:10  クランクイン!

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映画『Mr.ノボカイン』ロスコーを演じるジェイコブ・バタロン (C)2025 PARAMOUNT PICTURES.
 全米1位スタートを記録したジャック・クエイド主演映画『Mr.ノボカイン』(6月20日公開)。本作で主人公の“無痛の男”ノボカイン(ジャック)の親友・ロスコーを演じたのは、『スパイダーマン』シリーズのピーター・パーカーの親友ネッド・リーズ役で知られるジェイコブ・バタロン。劇中でノボカインを全力でサポートするロスコーを熱演したバタロンの魅力に迫ってみよう。

【写真】ジェイコブ・バタロン演じるロスコ―

 本作は、生まれつきどんな痛みも感じない“無痛の男”ノボカインが、強盗に連れ去られてしまった愛する彼女を救うために“痛みゼロ”という唯一の武器を駆使して活躍するアクション作品。共演者には、ノボカインの彼女役にアンバー・ミッドサンダー、強盗役にレイ・ニコルソンといった若手俳優たちが集結。監督は、二人での初監督作品『Body』(原題/2015)でいきなりベネツィア映画祭にノミネートという鮮烈デビューを果たした、ダン・バーク&ロバート・オルセンが務めている。

 主人公の“無痛の男”ノボカイン(ジャック)の親友であり、良き相談相手でもあるロスコーを演じたのは、『スパイダーマン』シリーズのピーター・パーカーの親友ネッド・リーズ役で知られるジェイコブ・バタロン。その愛くるしいキャラクターと抜群のコメディセンスで、幅広いファンを魅了してきた実力派だ。

 バタロンの俳優としてのキャリアは、ニューヨークの演劇学校在学中に受けたMCUの脇役オーディションがきっかけ。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)でネッド役に大抜てきされ一躍注目を浴び、その後も続編となる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022)に続けて出演。“親友ポジション”として完全に定着し、もはやシリーズの成功に欠かせない愛されキャラとなった。

 同シリーズのほかにも、ジョニー・B・トルアントの小説シリーズ「FAT VAMPIRE」を原作とするコメディドラマ『Reginald the Vampire (原題)』(2022)で主演&エグゼクティブ・プロデューサーを務めるなど、活躍の場を広げている。

 そんなバタロンが、本作では“無痛の男” ノボカインの頼れる相棒として、スパイダーマンも羨む(かもしれない?)名コンビぶりを披露。しかも、劇中のノボカインとロスコーは、ビデオゲームを通じて知り合った“リアル未対面フレンド”という驚きの関係性。「ノボカインは外で過ごす時間が長いと怪我をするリスクがあるから、2人はゲームの中だけの友達。でも、もしリアルで出会っていたら…とんでもないことになりますよ!」と、バタロンは楽しげに語る。

 脚本を担当したラース・ジェイコブソンは「ロスコーは、ノボカインにとって唯一のリアルな友人ですが、2人の関係はそれほど長くもなく、親密なものでもない。ノボカインが友人を必要としてロスコーに電話をかけたことで、彼らの友情の境界線が試されることになります。ロスコーはどこまで彼を助けられるのか?それがこの物語の面白いところです。冒険がますます手に負えないレベルへとエスカレートするにつれ、ノボカインにとってかけがえのない存在へとなっていく。ロスコー役のジェイコブ・バタロンは素晴らしいキャスティングだった」と、バタロンの存在感に太鼓判。

 ノボカインとロスコーのユニークな関係性を表現するには、クエイドとバタロンが持つコメディセンスを最大限に引き出すことが重要だった。ダン・バーク監督は「ノボカインはもともと十分に面白いキャラクターですが、ロスコーはさらに大きな笑いを引き出してくれるキャラクターです」と説明。「ノボカインとロスコーの友情も非常に重要な要素で、ロスコーには、スクリーン上で即座に笑いを引き出せる、コメディの才能に恵まれた人物が必要だった。ジェイコブを起用できたことは、本当に幸運だった!」と満足げに語る。

 本作では、ノボカインとその彼女・シェリーの“ムチャなロマンス”だけではなく、ロスコーとの“ムチャな友情”も物語を支える大事な柱のひとつ。笑って、応援して、ときに「えっ今の大丈夫!?」とドン引きしながらも、気づけば2人のバディ感を楽しんでいるはずだ。

 そして、ロスコーの“顔出し”シーンにもある仕掛けが。ロバート・オルセン監督は「ヘルメットが外されたときに、『さあ、誰だ?』と思わせたかったのです。ジェイコブは『スパイダーマン』で大人気なので、多くの子どもたちにいつも呼び止められていました。彼の風貌は独特なので、最高のサプライズになると確信しました」と語り、まさにこれ以上ない、ぴったりのキャスティングだったことを明かしている。そんな“顔バレ演出”が効いた、思わず“世界一有名な親友やないカ〜〜イン!”とツッコまずにいられないロスコーの登場シーンは要チェックだ。

 映画『Mr.ノボカイン』は、6月20日より公開。
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