キャデラックF1チームのロゴ 2026年にF1にデビューするキャデラックF1チームが、アメリカのファッションブランドのトミーヒルフィガーとパートナーシップ契約を結んだことが明らかになった。キャデラックにとって、最初のメジャーパートナーとなる。
ともにアメリカを拠点とする両者は複数年契約を締結、トミーヒルフィガーはキャデラックF1チームの公式アパレルパートナーおよびライフスタイルスポンサーを務めるということだ。
トミーヒルフィガーは長年F1に関与してきた歴史を持ち、1990年代初頭のロータスに始まり、フェラーリ、メルセデスと提携。7度のF1チャンピオン、ルイス・ハミルトンとのパートナーシップでも知られ、今月公開される映画『F1/エフワン』のスポンサーも務めた。メルセデスとの契約は2024年末で終了し、今年はF1チームとのパートナーシップは結んでいない。
この発表は、トミーヒルフィガーの創設者でありチーフデザイナーを務めるトミー・ヒルフィガー氏の声明によって行われた。
「ふたつのアイコン、ひとつのビジョン。アメリカン・モータースポーツの大胆な新時代の到来だ」とヒルフィガーは宣言した。
「TWGモータースポーツおよびキャデラックと共に、我々のF1ストーリーを継続できることを誇りに思う。我々は、F1の伝統を称えながら、それを前進させるというビジョンを共有している。我々の原点を祝福し、どこに向かうのかを再構築するというビジョンだ」
「このスポーツのグローバルな存在感がかつてないほどに高まる今こそ、大きな夢を描き、アメリカのチームがグリッドにもたらすことができるものを世界に示すべき時である」
トミーヒルフィガーのロゴは、キャデラックのレースカー、ドライバースーツ、ヘルメットに表示される。また同社はチームキットを製造、新たなウエアコレクションが2026年3月にチームのレースデビューにあわせて発売されるという。
このパートナーシップは、トラック上にとどまらずライフスタイル領域にもおよぶということで、キャデラックF1チーム代表であるグレアム・ロードンは、ヒルフィガーとの提携が単なるブランド戦略ではなく、アイデンティティに関わるものであると強調した。
「我々は、史上最も象徴的なアメリカンブランドのひとつを代表するアメリカのチームである」とロードンは述べた。
「トミーヒルフィガーもまたアメリカの象徴であり、このブランドのF1におけるレガシーは他の追随を許さない。パドックに大胆な新しいビジョンを持ち込むなかで、このパートナーシップは我々が築いているものの精神を真に体現する」
「我々は共にレースをするだけでなく、エンターテインメントとエンジニアリングの未来を形作る革新を推進していく」
[オートスポーツweb 2025年06月04日]