ドゥカティ、史上初のモトクロスバイク『デスモ450 MX』の市販モデル発売を発表

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2025年06月04日 12:00  AUTOSPORT web

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ドゥカティ史上初のモトクロスバイク『デスモ450 MX』
 5月30日、ドゥカティは同社で初のモトクロスバイクである『デスモ450 MX』を発表した。2025年6月からヨーロッパより発売開始し、日本でも順次展開される予定となっている。

『デスモ450 MX』は、2026年に創業100周年を迎えるドゥカティで史上初のオフロードモデルだ。ドゥカティは、2024年のイタリアMX1モトクロス選手権で同モデルのプロトタイプを実践投入すると、デビューイヤーにも関わらず、アレッサンドロ・ルピーノが同選手権のチャンピオンを獲得。2025年はジェレミー・シーワーとマッティア・ガダニーニを擁し、モトクロス世界選手権の最高峰に位置するMXGPクラスへの参戦を果たした。

 そして今回、『デスモ450 MX』の市販モデルが発表された。同モデルの大きな特徴は、ドゥカティ伝統のデスモドロミック方式が採用された449.6cc水冷単気筒エンジンが搭載されているところだ。レブリミッターが11,900rpmと高回転域までスムーズに回るデスモドロミックエンジンの特性はそのままに、低回転域でも厚いトルクを生み出すことにより強力な加速性能を実現した。

 最高出力は63.5HP(46.7kW)/9,400rpm、最大トルクは53.5Nm(5.46kgm)/7,500rpmを発揮する。この豊富なパワーを伝達する5速ギアボックスには、シフトアップのみのクイックシフターが付いており、シームレスな加速に寄与している。

 アルミ製フレームは、パーツ数が11点と他メーカーの約半分に抑えて溶接箇所を減らすことで軽量かつ高い剛性を両立。また、吸排気経路を直線的に確保しており、フレームについてもエンジンを中心にして設計されたことが分かる。

 マシンを支えるサスペンションは、フロントにSHOWA製の直径49mm倒立フォークを備え、リヤも同じくSHOWA製モノショックアブソーバーを装備。どちらも完全調整式で空気バネではなくアマチュアライダーでもセッティングしやすいコイルスプリング方式が採用された。ブレーキにおいては、ブレンボ製のキャリパーとマスターシリンダーを備え、そこにガルファー製ディスクローターが組み合わさる。

 また、電子制御においては、ふたつのライディングモードが用意されており、ハンドルバーのスイッチで切り替えが可能だ。さらにアクセサリーのWiFi接続モジュールを追加した場合、専用アプリを介してライディングモードに連動しているスロットルレスポンス、ローンチコントロール、エンジンブレーキ、トラクションコントロールをそれぞれでカスタマイズし、マシンに反映させることができる。

 ボディカラーはドゥカティ・レッドの1色のみを用意。サイドパネルにはモデルロゴとオフロードをイメージしたようなグラフィックが配されたカラーリングに仕上げられた。

 ドゥカティの新モデル『デスモ450 MX』の日本での発売価格はまだ正式に発表されていないものの、イタリアでの価格は1万2990ユーロ(約212万円)だ。同モデルは2025年6月からヨーロッパの一部ディーラーにデリバリーされ、7月から北米に拡大。その後は日本を含む世界各国へ順次デリバリーされる予定となっている。

[オートスポーツweb 2025年06月04日]

このニュースに関するつぶやき

  • 大事な事を書いとこう。走行45Hでピストン交換、45Hでバルブクリアランス調整、15Hでオイル、フィルター交換(´・ω・`)アマチュアライダーじゃ維持もできんよ。もちろん公道走行不可!
    • イイネ!13
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