「上半期の顔」は、オーディション番組「timelesz project -AUDITION-」(タイプロ)を経て新体制となったtimelesz(タイムレス)、ボーカルを務めるバンド・Mrs. GREEN APPLEでの活動だけではなくソロとしても才能を開花し続けた大森元貴(28)、インフルエンサーとしての等身大の姿で若年層の心をキャッチしたタレントの杉浦太陽と辻希美の長女・希空(のあ/17)の3組が、各ジャンルで圧倒的なデジタル影響力と世代を超えた共感を生み出した。
1位:timelesz project -AUDITION-(Netflix) 2位:オフライン ラブ(Netflix) 3位:No No Girls(YouTube・Hulu)
配信作品では、地上波とは異なるエンタメが人気を獲得。1位のtimelesz新メンバーオーディション「timelesz project -AUDITION-」は、“仲間探し”というテーマのもと、メンバーや参加者の熱意が数々の名場面を生み出し視聴者を魅了した。2位は、リアリティシリーズ「オフライン ラブ」。顔も名前も知らない男女10人がデジタルデバイスを手放し、異国で恋愛するというコンセプトがネット社会を生きる現代の若者の心を掴んだ。3位は、BMSG×ちゃんみなによるガールズグループオーディション「No No Girls」(通称:ノノガ/YouTube・Hulu)。従来のサバイバルオーディションとは一線を画したちゃんみなの指導が多くの人の心に刺さりあらゆる界隈にリーチ。Kアリーナ横浜にて満員の観客の前で開催した最終審査の1回限りの配信は、最大同時接続者数が56万人超えを記録した。
◆ベスト邦画
1位:「ファーストキス 1ST KISS」 2位:「#真相をお話しします」 3位:「366日」
「ベスト邦画」部門の1位に選ばれたのは、脚本・坂元裕二×監督・塚原あゆ子が送る「ファーストキス 1ST KISS」。愛する夫(SixTONES松村北斗)のため同じ1日を繰り返す主人公(松たか子)と、時を超えて何度でも恋に落ちる2人の姿が共感と感動を呼んだ。2位のMrs. GREEN APPLE大森元貴とtimelesz菊池風磨がW主演を飾った「#真相をお話しします」は、公開13日で観客動員100万人を突破し、同年邦画実写No.1のロケットスタートを記録。3位の「366日」はHYの同名曲とリンクする、赤楚衛二・上白石萌歌が繰り広げる20年の時をかけた純愛ラブストーリーが「号泣必至」とじわじわと口コミが広がり、ロングランヒットとなった。
◆ベスト楽曲
1位:M!LK「イイじゃん」 2位:HANA「ROSE」 3位:Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」
ベスト楽曲トップ3は、それぞれが強烈な個性と話題性を持って音楽シーンを席巻。1位のM!LK「イイじゃん」は、自己肯定を促す前向きな歌詞と、明るいポップから大胆に転調する中毒性の高い楽曲構成が特徴であり、SNSを中心に幅広い世代でバズりを生み出した。2位のHANA「ROSE」は、前述の「No No Girls」から誕生したガールズグループ・HANAのデビュー曲であり、番組を通じて培った個性とチームワーク、力強いメッセージ性が高く評価された。3位のMrs. GREEN APPLE「クスシキ」は、アニメ「薬屋のひとりごと」第2期第2クールのオープニングテーマとして、作品の世界観と見事に調和し、アニメ自体の注目度の高さも相まって多くのリスナーを魅了。ジャンルや背景は異なるが、それぞれが時代の空気を反映した上半期の象徴的な楽曲といえる。