“世界最高峰”バークリー音楽大学、日本の音楽人材育成に本格参画 『MUSIC WAY PROJECT』と提携発表

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2025年06月05日 16:46  ORICON NEWS

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バークリー音楽大学バレンシア校プログラムディレクター、エミリアン・モヨン氏
 5月22日、京都・ヒルトン京都のボールルーム「螺鈿(らでん)」にて、国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』の公式カクテルパーティー『YouTube Cocktail Party』が開催された。

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 『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』は、音楽業界の主要5団体が設立した一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会(CEIPA)により初開催された国内最大規模の国際音楽賞であり、5月19日から22日まで、京都・ロームシアター京都を中心に授賞式や関連イベントが行われた。『YouTube Cocktail Party』にも、数多くの音楽業界関係者が来場した。

 オープニングには、YouTube&Google音楽部門グローバル責任者のリオ・コーエン氏が登壇。「日本から世界的なスーパースターを誕生させるためのパートナーとして、YouTubeも『MUSIC AWARDS JAPAN』のサポートができてとても光栄です」と語った。YouTubeは授賞式のグローバル配信を担ったほか、特別企画『YouTube Music Weekend celebrating the MUSIC AWARDS JAPAN』も実施し、国内外からの視聴を後押しした。

 同パーティーでは、CEIPAとトヨタグループの共創プロジェクト『MUSIC WAY PROJECT』Professional Seminarの開催へ向けた、キックオフセッションも行われた。キーノートスピーチを務めたのは、バークリー音楽大学バレンシア校のプログラムディレクター、エミリアン・モヨン氏。演奏、プロダクション、映画音楽作曲、ソングライティング、ミュージックビジネスなど幅広いコースを揃え、世界で最も有名な現代音楽教育機関のひとつである同大学の紹介から始まり、日本の音楽輸出の可能性や新たな戦略が語られた。モヨン氏は、アニメ以外の文化資産やバイラル動画、ライブ体験の輸出などを例に挙げ、「日本の音楽文化は多層的で、さらなる拡大の余地がある」と強調。加えて、バークリー音楽大学が『MUSIC WAY PROJECT』Professional Seminarと提携したことも明かされた。

 同セミナーでは、マーケティング戦略やデータ分析、海外ライブのブッキング方法などをテーマに、バークリーの教員が講義を実施。12月には東京で全編英語の集中ワークショップも予定され、修了者には同大学からの認定証が授与される。

 また、パーティー内で行われたパネルディスカッションには、Wasserman Musicのトム・ウィンディッシュ氏、YouTubeアジアパシフィック地域音楽責任者のポール・スミス氏、アソビシステム代表の中川悠介氏が登壇。日本の音楽とライブビジネスが持つポテンシャルについて意見を交わした。

 今後は、毎月のビデオ講義『Public Series』の配信や、東南アジア各国の専門家を招いたセミナーも展開予定。CEIPAとトヨタグループは、「日本の音楽が世界をドライブする」というビジョンのもと、若き才能の育成と国際展開を目指す。

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