ボルボ、円熟の『XC60』に次世代UX採用。11.2インチに大型化したセンターディスプレイを搭載

0

2025年06月05日 18:40  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

ボルボの『XC60』が大幅な刷新を受け、次世代ユーザー・エクスペリエンス(UX)の採用、内外装デザインのリフレッシュ、快適性の向上と環境負荷の低減など、さらなる進化を遂げて登場
 ブランドののベストセラーであり、これまでに世界中で150万台以上が販売されてきた大ヒットモデル、ボルボの『XC60』が大幅な刷新を受け、次世代ユーザー・エクスペリエンス(UX)の採用、内外装デザインのリフレッシュ、快適性の向上と環境負荷の低減など、さらなる進化を遂げて登場。この6月2日より発売開始となっている。

 日本国内でも2017年の登場より累計約2万3000台を販売し、導入初年度には日本カー・オブ・ザ・イヤー(2017−2018)も受賞しているXC60は、今回の仕様変更でより洗練されたエクステリアに刷新。ボルボのアイコンであるアイアンマークとシンクロした2方向から伸びる斜線が重なり合う最新デザインを取り入れたフロントグリルを採用し、脚元の新デザインホイールとダークカラーに変更されたフルLEDテールライトが、より引き締まった精悍な印象をもたらす。

 一方のインテリアでもレザーフリー素材の採用を拡大し、最上級の“Ultra(ウルトラ)”グレードでは、従来のファインナッパレザーに加えて100%リサイクルポリエステル素材の“ネイビー・ヘリンボーンウィーブ”を無償オプションとして設定。同じく“Plus(プラス)”グレードには、従来の本革シートに替わり、リサイクル素材とバイオベース素材から作られるノルディコシートを標準装備としている。

 また全グレードにテイラード・ダッシュボードやオレフォス社製クリスタルシフトノブを採用するなど、スカンジナビアンデザインならではの上質で心地よい空間の演出と、さらなる環境負荷の低減を果たしつつ、トンネルコンソールには利便性を高める変更が加えられ、新デザインの2+1のカップホルダーや、さらに使いやすい位置に配置されたスマートフォンのワイヤレス充電器が、日常ユースでの使い勝手を向上させている。

 その空間中央で目を引くのが9インチから11.2インチに大型化され、従来と比べて解像度が21%向上したセンターディスプレイで、先に改変を受けた弟分の『XC40』と同様にクアルコム・テクノロジーズ社の次世代コンピューター基盤Snapdragon Cockpit Platform(スナップドラゴン・コクピット・プラットフォーム)を導入。この結果、Googleを搭載したインフォテインメントシステムは、従来比で情報処理速度が2倍以上、グラフィック生成速度は10倍に向上するなど、より快適でスムーズな操作を実現している。

 さらにピラーやエンジンルーム等への遮音材の追加採用により、キャビンの静粛性が向上し、快適な移動時間が提供されるとともに、パワートレーンには引き続き2リッター直列4気筒マイルドハイブリッドのB5(250PS/360Nm)と、プラグインハイブリッドのT6(エンジン:253PS/350Nm)を用意。後車はモーター(前:52kW/165Nm、後:107kW/309Nm)による強力な走行性能と効率性を兼ね備える一方、前車は今回の改良を機に吸気バルブの早閉じ、遅閉じにより熱効率を向上させるミラーサイクル化を敢行し、従来比で燃費効率が約5%向上させている。

 代名詞でもある安全面では、パイロットアシスト作動中にドライバーが両手でステアリングホイールを握るよう求められても反応しない場合、自動でクルマを安全に停車させる"エマージェンシー・ストップ・アシスト機能"を追加。ボディカラーには新色フォレストレイク、オーロラシルバー、マルベリーレッドが追加され、価格は789万〜1029万円(税込)となっている。

ボルボ・カスタマーリレーションセンター:0120-019-270公式サイト:https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60/

[オートスポーツweb 2025年06月05日]

    ニュース設定