映画『F1』の劇中登場車も“復活”。ポルシェ911 GT3 Rの2台が特別リバリーでル・マン参戦へ

　マンタイは、6月8日にテストデーの走行セッションが始まるWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースに向け、LMGT3クラスにエントリーする90号車ポルシェ911 GT3 Rの特別カラーリングを発表した。ブラッド・ピット主演の映画『F1／エフワン』の撮影で使用された『チップ・ハート・レーシング』のリバリーが復活する。

　この青を基調としたカラーリングが最後に目撃されたのは、2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レース以来となる。このときは、ライト・モータースポーツのポルシェにこのカラーリングが施され、このジョセフ・コシンスキー監督作品の撮影に使用された。同映画は6月25日に国際公開予定となっている。

　映画のなかで、ピット演じるソニー・ジェイズは、架空のレーシングチーム『チップ・ハート・レーシング』のマシンをデイトナでドライブしたあと、F1の世界へと戻ることになっている。

　ル・マン24時間レースで、このマンタイの90号車をドライブするのは、アンタレス・アウ／ルーク・ハルトグ／モーリス・シューリングという3名だ。

　この“3台目のポルシェ911”は、WECに通年参戦する2台のポルシェに加わるものだ。このドイツの強豪チームは、アウがジョエル・シュトゥルム、クラウス・バッハラーとともにアジアン・ル・マン・シリーズGTのタイトルを獲得したことで、ル・マンの追加グリッドを手にしている。

　なお、セリア・マルタン／ラヘル・フレイ／ミシェル・ガッティングという女性ドライバークルーがドライブするアイアン・デイムスの85号車ポルシェも、この前日に特別カラーリングを発表。マンタイが運営するこのポルシェでは、トタルエナジーズと提携し、「Powering Your Dreams（あなたの夢を力づける）」と名付けられたデザインを作り上げた。

　昨年のル・マンでのアイアン・デイムスのカラーリングは、子どもたちの夢にインスピレーションを得たものだったが、新しいデザインでは「情熱、決意、規律、献身、そしてエネルギー」を通して人々を鼓舞するとしている。

[オートスポーツweb 2025年06月06日]