2026年1月開始のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が5日、山形県寒河江市の慈恩寺でのロケでクランクインした。
収録は、仲野太賀(32)演じる主人公・小一郎(豊臣秀長)の青年時代からスタート。8年前に出奔してから行方不明だった、池松壮亮(34)演じる兄藤吉郎が突然、故郷の尾張国中村(現在の名古屋市中村区)に帰還。藤吉郎は織田信長に仕えているといい、亡き父の墓の前で、共に清須に行って侍になろうと小一郎を誘うシーンを収録した。
クランクインを迎えた仲野は「『ついに始まるな』というドキドキ感はありましたが、スタッフ・キャストの皆さんとしっかりコミュニケーションを取った上でクランクインを迎えられたので、不安はありませんでした」とコメント。共演する池松について「公私共にとてもお世話になっている、まさに“兄貴”的存在です。きょう初めて“兄弟”として芝居をしてみて、知っているつもりだったけれど知らなかった領域に踏み込んでいく感覚があり、これから1年半の撮影がより楽しみになりました」と喜びを語り、「『豊臣兄弟!』は、今まであまり語られてこなかった豊臣秀長という人物がフィーチャーされるので、歴史ファン、大河ドラマファンの方々にも新しい視点で見てもらえると思います。我々兄弟で戦国の時代を駆け抜けていくので、放送を楽しみにしていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
池松も「天気にも恵まれ、スタッフ・キャストみんなが楽しそうで、とても良い初日を迎えることができ幸せに思います。太賀さんとはこれまで、さまざまな役で対峙(たいじ)してきましたが、兄弟役は初めてです。今日の撮影は、兄弟が再会後、初めてしっかりと向き合うようなシーンだったので、『ここから2人の物語が始まっていくんだ』と感慨深いものがありました」と初日の撮影を振り返った。そして「1年半かけてその役の生涯を演じられることは、とてもぜいたくなことだと感じます。この2人の関係性と、この物語と、このチームでのものづくりを、これからの1年半、愛情をもってみんなで育てていきたいです。視聴者の皆さんに毎週楽しみにしていただけるよう、心温まる、ワクワクする、元気が出る作品をお届けできるよう、精いっぱい頑張ります」とコメントした。
◆「豊臣兄弟!」の序盤ストーリー 尾張中村の貧しい農家に生まれた小一郎(のちの豊臣秀長)は、田畑を耕し土と共に生きる暮らしに満足しながら日々をすごしていた。ある日、音信不通の兄藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が意気揚々と姿を見せる。若き戦国武将・織田信長に仕官して大出世を目指しており、小一郎に自分の家来になってほしいと願い出る。城下町の清須に出てきた小一郎は主君・信長と運命的な出会いを果たす。そして、ついに「桶狭間の戦い」の火ぶたが切られる。信長の奇跡の大勝利に、武士として生きていく覚悟を決めた小一郎だが、それはピンチと苦労の連続の始まりだった−。
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