李相日監督“覚悟”に要した6年…映画『国宝』ついに公開「込めた魂を目撃してくれ」

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2025年06月06日 19:34  ORICON NEWS

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制作までに6年の“覚悟”を要したという李相日監督 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の吉沢亮が主演を務め、横浜流星が共演する映画『国宝』の初日舞台あいさつが6日、都内で行われた。

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 李相日監督は、本作の制作までに6年の“覚悟”を要したという。ついに公開初日を迎え、李監督は「感無量でコメントが出てこない」と万感の表情に。「こんな話せずに早く見てほしい」と話す横浜に、李監督も「まっさらな気持ちで見てほしい、一刻も早く見てほしい」とこれから鑑賞する人たちを前に映画の魅力を語った。

 また李監督は横浜のコメントを拝借して笑わせる場面も。現場で横浜を筆頭にキャスト陣が「魂を込めて」と連呼していたという。いつも「うるさい」と注意していた李監督。しかし、この日は「込めた魂を目撃してくれ」と現場の空気感を表したコメントを披露して笑わせながらも力を込めていた。

 本作は、黒衣として3年間歌舞伎の世界に身を置き、その体験をもとに執筆した吉田修一氏による小説を、李相日監督の手により映画化したもの。任侠の一門に生まれながら、歌舞伎役者の家に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢)が、芸の道に人生を捧げ、やがて“国宝”と称される存在になるまでの50年を描く、壮大な一代記。

 物語は、抗争によって父を亡くした喜久雄が、上方歌舞伎の名門・花井家の当主である花井半二郎(渡辺)に引き取られたことから始まる。喜久雄は、半二郎の息子であり、名門の跡取りとして育てられた俊介(横浜)と出会い、兄弟のように、親友として、そしてライバルとして、ともに芸に青春を注いでいく。天賦の才を持つ喜久雄と、歌舞伎の血統を受け継ぐ俊介の対比も作品の見どころのひとつとなる。

 イベントには、吉沢、横浜のほか、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、宮澤エマ、田中泯、渡辺謙、李相日監督が登壇した。

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