渡辺謙「今のコンプライアンスでは許されない」厳しいシーン…理由は「李が許さないんで」

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2025年06月06日 21:01  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

映画「国宝」初日舞台あいさつに登壇した、左から渡辺謙、横浜流星、吉沢亮(撮影・村上幸将)

渡辺謙(65)が6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた吉沢亮(31)の主演映画「国宝」(李相日監督)初日舞台あいさつで、撮影を振り返り「今のコンプライアンスでは許されないような…それは」と口にした。さらに「李が許さないんで」と、13年「許されざる者」、17年「怒り」に続くタッグとなった、厳しい演出で知られる李相日監督(51)の強い意向をくんでのことだと強調した。


「国宝」は作家・吉田修一氏の同名小説の映画化作品。渡辺は劇中で、上方歌舞伎の名門・丹波屋の看板役者で当主の花井半二郎を演じた。吉沢と少年期を黒川想矢(15)が演じた立花喜久雄の才能を見いだし、任侠(にんきょう)の一門に生まれ、抗争で父を亡くすと、家に引き取る。横浜流星(28)と、少年期を越山敬達(16)が演じた実の息子・大垣俊介と切磋琢磨(せっさたくま)させ、芸の道へと進ませる役どころだ。


劇中には、黒川演じる喜久雄と越山演じる俊介を、半二郎が厳しく指導する稽古場のシーンが出てくる。渡辺は「喜久雄の才能を見いだして、かなり激しく稽古するシーンがある。これは、もう…役の上でしょうがなくやっているので。決して、あんな…今のコンプライアンスでは許されないような…それは」と振り返った。


さらに「黒川君を、ペシペシやっていたんだけど…僕も、ももが真っ赤になった」と、詳細に撮影中の様子を明かし、黒川に視線を送った。越山にも「俊坊も、かなり大変だったんですけど、一緒に練習やった時、本当に一生懸命やって。1日、頑張ったよな」とねぎらいの言葉を送った。「この2人(頑張ったのは)一緒」とたたえた後「李が許さないんで」と断言し、会場を笑わせた。

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