マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第8戦アラゴンGP 6月7日、2025年MotoGP第8戦アラゴンGPの2日目セッションがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、MotoGPクラスのスプリントではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が勝利を飾った。
アラゴンGPはホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)、ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)の3名が欠場。マルティンの代役としてロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)、ヤマハからワイルドカード参戦となるアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)が出走し、今大会は全21台で競われることになった。
午前の予選でポールポジションを獲得したのはマルク・マルケス。2番手にアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、3番手にはフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が続いた。
フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が4番手、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が5番手、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が6番手とKTMワークスが2列目を確保している。
タイヤ選択はマルク・マルケスが唯一リヤにミディアムを履いてコースインするも、グリッド上でソフトに交換。最終的に上位3台はフロントにミディアム、リヤにソフトと同条件でのスタートとなった。
気温29度、路面温度52度のドライコンディションのなか、11周のスプリントがスタート。
アレックス・マルケスがホールショットを奪い、モルビデリが2番手に浮上する。ポールスタートのマルク・マルケスは3番手に後退し、4番手にはスタートを決めたフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がつけた。一方、4番グリッドスタートのバニャイアは8番手にまで後退してしまう。
オープニングラップが終わり、2周目の1コーナーでマルク・マルケスがモルビデリを攻略し2番手に浮上する。
12コーナーでジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が転倒。ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)との接触が原因であり、のちにミラーにはロングラップペナルティが科されている。
4番手に浮上したアコスタが1コーナーでモルビデリに仕掛けるも、ここはモルビデリが3番手を死守。勢いを見せるアコスタをアルデグエルが抜き返し激しい4番手争いが展開される。
先頭のアレックス・アレックスはファステストラップを刻む走りを見せるも、マルク・マルケスが6周目の1コーナーで攻略しトップに浮上。様子を伺うことなく一気にスパートをかけていく。
後方からのスタートとなったマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)は追い上げをみせ、残り5周の時点で入賞圏内の8番手に浮上する。
アコスタとのバトルを制した4番手のアルデグエルは3番手のモルビデリとの距離を詰めていき、ポディウム獲得を狙う。
アルデグエルは残り3周に入るとモルビデリとの距離を一気に詰めオーバーテイク。3番手に浮上した。モルビデリはペースが上がらず、アコスタを先頭とした5番手集団の接近も許してしまう。
先頭のマルク・マルケスは2番手のアレックス・マルケスとの差を2秒弱にまで広げトップを快走。ギャップを守り切ったマルク・マルケスがトップチェッカーを受け、今季スプリント7勝目を挙げた。2位にアレックス・マルケス、3位にはアルデグエルが入っている。
アコスタの接近を許したモルビデリだったが最終的に4位を死守。5位はアコスタ、6位はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、7位はマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)、8位はベゼッチ、9位はビンダーとなった。バニャイアはミスもあり最終的に12位でフィニッシュしている。
[オートスポーツweb 2025年06月07日]