
【動画】約20年ぶりにオゾン作品に登場のリュディヴィーヌ・サニエ 『秋が来るとき』本編映像
本作は、『焼け石に水』『8人の女たち』『スイミング・プール』などで知られるフランス映画の巨匠フランソワ・オゾン監督が、自然豊かなフランス・ブルゴーニュの秋を舞台に描く人生ドラマ。美しいブルゴーニュの景観の中、人生の秋から冬を迎える女性のドラマを繊細に、時にドラマティックに描き出す。
主人公ミシェルを演じたのは、映画、舞台でも活躍するベテラン女優エレーヌ・ヴァンサン。その親友役にジョジアーヌ・バラスコ。その息子役にサン・セバスティアン国際映画祭で助演俳優賞を受賞したピエール・ロタン。新旧のオゾン・ファミリーが一堂に会し、熟練した演技を魅せる。
本作では、リュディヴィーヌ・サニエが、2003年の『スイミング・プール』以来、約20年ぶりにオゾン監督の作品に出演して話題を呼んでいる。サニエは、オゾン監督作『焼け石に水』への出演をきっかけに評価を高め、カトリーヌ・ドヌーヴやイザベル・ユペールら名優と共演した『8人の女たち』でセザール賞有望若手女優賞にノミネート。近年では、Netflixの大ヒットドラマ『Lupin/ルパン』で、主人公アサン・ディオップ(オマール・シー)の元恋人クレール役を演じ、再び世界的な注目を浴びている。
解禁された本編映像は、主人公ミシェルと娘ヴァレリー、孫ルカがミシェルの手料理を囲むシーンから始まる。食事中にもかかわらず携帯をいじるヴァレリーに、ミシェルが注意すると、「うるさい。色々大変なの」と反抗的な態度を見せる。大人しく食事をとるルカとの対比により、ヴァレリーが母親の前ではまだ子どものような一面を残していることが、はっきりと浮かび上がる。
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何一つ噛み合わない会話の中、空気を変えようとミシェルが食事のお代わりを聞くが、「もういい」と突き放される。台所に戻ったミシェルは、張り切って作ったキノコ料理をそのまま捨ててしまうのだった。
このシーンでは、フランスを代表する女優エレーヌ・ヴァンサンと、『スイミング・プール』以来約20年ぶりに共演するリュディヴィーヌ・サニエが、母娘のリアルな確執を絶妙な演技で表現している。2人の見事な掛け合いも本作の大きな魅力のひとつだ。
また新場面写真は、冷たい空気が流れる食卓に加え、車を運転しながら微笑むミシェルに向かって何かを語り掛けるヴァレリーの姿が切り取られている。その顔は青白く、表情も正反対であり、この母娘の行く末を予感させるかのような写真だ。
映画『秋が来るとき』は、5月30日より全国公開。
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