『男子校のオレが共学に!?異世界転校生ココロ』 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025(以下、SSFF & ASIA 2025)」にて、企業や広告会社が制作したブランデッドムービーの祭典「BRANDED SHORTS 2025」が行われ、最優秀賞にあたるBranded Shorts of the Yearナショナル部門で、寺田心が主演を務めた大塚食品株式会社『男子校のオレが共学に!?異世界転校生ココロ』が選ばれた。
世界各国から応募された661作品の中から同賞に選ばれた本作は、男子校に通う高校生の主人公ココロ(寺田心)が、ある日、教室で炭酸飲料水の「マッチ(MATCH)」を1口飲むと、突然共学に異世界転生するという物語。全8話をかけて、共学高校や元いた世界の男子校での青春が描かれていく。
また、インターナショナル部門は、オーストラリアの食肉産業を支援・推進する業界団体Meat & Livestock Australiaがネットでの議論が人々を分断させる中で「オーストラリアのラム肉」が救世主となるストーリーを描いた『ネット論争(The Comments Section)』が受賞した。
「BRANDED SHORTS 2025」第1部では、冒頭に「BRANDED SHORTS」10周年の節目を記念し、SSFF & ASIAスタッフによる10周年の軌跡を紹介。また、審査員長である高崎卓馬率いる奥山大史、木村健太郎、森下郁恵、山戸結希、余頃沙貴ら、6名の審査員による、ナショナル部門のノミネート作品を中心としたトークイベントが開催。
審査員初参加となった余頃氏は「スマホから離れてコンテンツに向き合う時間でした」、同じく初参加となった奥山氏からは「広告をみるのではなく”コンテンツを見る”感覚でした。例えばYouTubeの広告にでてきても、本来見ようとしていたコンテンツより引き込まれいくと感じる作品が多くありました」とコメント。
審査員長の高崎氏からは「今回の審査員は視点も立場も違うメンバーが集まり、沢山の意見が集まりました。そして創り手も多様化し、優劣を決めるのではなく、あっちの方向性もこっちの方向性もある、という可能性を探る学びの場となった気がします」と審査への思いを語り、さらに、「ブランデットショートはみんなが違う捉え方を持って良い広告。何回見ても良いし、豊かなコミュニケーションの主題でもある。境目のない時代、これからはこのブランデッドムービーが本丸になってくるといいな、と感じています」と締め括った。
第2部では、「Branded shorts of the Year」と新設した「パーソナルブランディングアワード」、第14回観光映像大賞 観光庁長官賞・特別賞、BRANDED SHORTS HR部門 HR Best Short Awardの発表と授与。
冒頭、映画祭代表の別所哲也は「BRANDEDという現代のあたらしいムーブメントが今年10年の節目を迎え、パーソナルブランディングアワードで象徴されるように、映像の現在地と未来を追究する、日本で唯一の国際的な広告映像祭を作り、世界に向けて発信できることを映画祭としても誇りに思います」と感謝を述べた。
最後に、Branded Shorts of the Yearを発表し、ナショナル部門受賞作品の大塚食品株式会社『男子校のオレが共学に!?異世界転校生ココロ』に対して、選定に至ったポイントとして「優劣をつけるものではないとは言いつつ、本当にバランスが完璧で、企画のズレも面白く、隙のない素晴らしい作品」と高崎審査委員長が講評。
「作る人・出る人・クライアント、全員が楽しんでいる様子が細部まで感じられ、見る側としてもとても楽しく、こういう作品がもっと世の中に増えてほしいと心から思いました。人が楽しんで作った作品は、見る方も楽しいと思います。全員一致で選びました」と述べた。
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025」は6月11日(水)まで都内各所で、オンライン会場は6月30日(月)まで開催中。
(シネマカフェ編集部)