マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第8戦アラゴンGP 6月8日、2025年MotoGP第8戦アラゴンGP MotoGPクラスの決勝レースがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。
ここまで天候に恵まれたアラゴンGPは、決勝日も晴天となった。朝のウォームアップでは、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)にマシントラブルが発生。コースインしたものの、走行することが叶わなかった。また、今回ワイルドカード参戦を果たしているアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)は、セッション終了間際に5コーナーで転倒を喫している。
全車前後にミディアムタイヤを履き、マルク・マルケスが1分46秒967でトップ、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分46秒986で2番手、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が1分47秒054で3番手となった。
前日に行われた予選でポールポジションを獲得したのはマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)。2番手にアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、3番手にはフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が続く。
決勝は気温26度、路面温度51度のドライコンディション。各車フロント/リヤともにミディアムタイヤを履くなか、アコスタのみがフロントにハードを選択している。
23周の決勝レースがスタートすると、マルク・マルケスがホールショット。アレックス・マルケスが2番手、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が3番手に浮上した。
3番手に浮上したバニャイアだったが、アコスタとブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が迫り、4台による表彰台争いに。ハードを選択しながらも序盤から積極的な走りを見せるアコスタは、バニャイアに仕掛けていく。
マルク・マルケスがファステストラップを刻む走りをみせるも、5番手のビンダーまで0.5秒の等間隔と抜け出すことはできない。そんななか、アコスタの猛攻を凌いだバニャイアが2番手のアレックス・マルケスとの差を詰めていく。その後ろにはアコスタとビンダーのKTMファクトリー2台が離されることなく喰らいつく格好だ。
しかし、8周目に入るとマルク・マルケスがファステストラップを更新し、2番手のアレックス・マルケスに対し1秒弱の差をつけて逃げを図る。
9周目、12コーナーで目下連続表彰台を獲得中だったヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が転倒。上位勢はマルク・マルケスが抜け出し、2位集団は4台による争いに。アレックス・マルケスはマルク・マルケスのスパートに反応できず、バニャイア、アコスタ、ビンダーが迫る。
2台揃ってトップ5に入っていたKTMワークス。表彰台獲得もあり得たが、12周目の3コーナーでビンダーがスリップダウン。また、13周目にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が1コーナーで転倒を喫し、こちらもリタイアとなってしまった。
残り5周になると、先頭のマルク・マルケスは後続に2秒以上の差をつけ独走状態に。後方ではモルビデリとフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)の5番手争いが激しさを増していく。
最後まで速さを見せつけたマルケス・マルケスがトップチェッカー。自身2015年ドイツGP以来の全セッショントップの完全制覇となった。2位にアレックス・マルケス、3位にはバニャイアが入った。
4位にはアコスタが続いた。グランプリ8年目のベテランとルーキーのバトルはラストラップにまでもつれたが、最終的にモルビデリが5位を死守し、アルデグエルは6位。ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が日本勢トップの7位でフィニッシュした。20番グリッドからスタートしたマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)はハイペースで追い上げをみせ、最終的に8位と今大会のビッゲストゲイナーとなった。
[オートスポーツweb 2025年06月08日]