放送100年特集ドラマ「火星の女王」NHKの放送100年特集ドラマ「火星の女王」に台湾のスリ・リンと菅田将暉の出演が決定。12月に放送される。
舞台は100年後、火星に10万人が移住した世界。未知の力を持った謎の“物体”が現れたことで新たな時代が動き出す――。
本作は未知なるものと立ち向かう人々の物語。日本小説界の鬼才・小川哲の原作を基に、感情を繊細に紡ぐ吉田玲子が脚本を手掛け、心をえぐるほどリアルで、息をのむほど美しい本格SFドラマとして登場する。
■スリ・リン(リリ-E1102役)
リリ-E1102を演じるのは、2023年ドラマ「Living」(原題:有生之年/台湾で配信)や、2024年Netflixシリーズ「女優:ボーン・トゥ・シャイン」などに出演し、国際オーディションを経て決定したスリ・リン。
生まれながらに視覚障がいを持つリリ-E1102は、火星のアカデミーを卒業し、地球に向かおうとしている。ラジオ好きで、ラジオから流れた曲を聞いたことで地球のバンド「ディスク・マイナーズ」のファンとなる。
【コメント日本語訳】
リリを演じることができて、そしてドラマの想像を絶する未来で皆さんとご一緒できるなんて、本当に幸せです。こんな素晴らしい人生を一度送ってきたような感じがして、火星のことを思い出すと、温かくて苦しくて幸せな思い出が、今でも本当の夢のような存在です。
■菅田将暉(白石アオト役)
菅田が演じるのは、ISDAの日本支局に努める若手職員・白石アオト。鉱物について詳しい。火星で行われた研修でリリと出会い、互いに「ディスク・マイナーズ」のファンであることから意気投合。父が22年前に行方不明になり、その原因がある科学者のせいではないかと疑い続けている、という役どころ。
【コメント】
放送100年。100年後のぼくらの話。
想像の先の先をイメージしながらのお芝居は、未知との遭遇の連続でした。
しかし、進化したテクノロジーの隣には、良くも悪くも変わらない体温がありました。
未来を想像しながら観るのが楽しみです。
【あらすじ】
2125年。人類が火星に移り住んで40年、そこに“安定”という言葉は存在しない。ISDA(イズダ/惑星間宇宙開発機関)による支配、自由に暮らしたい住民たち、火星社会は静かに揺れていた。
そんな中、“それ”は突如現れた。人知を超えた超常現象とともに。誰が創ったのか、なぜここにあるのか。そして、それは人類にとって、希望なのか、それともーー禍(わざわい)なのか。
物語の主人公は目が不自由なリリ-E1102。火星で生まれ育ち、厳しい訓練をやり遂げ、地球行きの宇宙船に乗る決意をしていた。それはある特別な人に会うため。
白石アオトは、地球で暮らすISDAの若き職員。ふたりの間に交わされた、まだ誰にも話していない約束。でもその日、リリは運命を狂わす大事件に巻き込まれてしまう。
その事件をきっかけに動き出す“火星と地球の思惑”。その全てが、“それ”とつながっていく。
放送100年「火星の女王」は12月、NHK総合テレビにて放送予定。
(シネマカフェ編集部)