ミル、7位で貴重な9ポイントをチームにもたらす「この結果が転機になることを祈る」/第8戦アラゴンGP

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2025年06月09日 06:40  AUTOSPORT web

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ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第8戦アラゴンGP 決勝
 6月8日、2025年MotoGP第8戦アラゴンGP MotoGPクラスの決勝レースがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは7位でフィニッシュした。ルカ・マリーニは鈴鹿8耐のテストで転倒した際に怪我を負い、今大会を欠場している。

 朝のウォームアップでは、前後にミディアムタイヤを履いて決勝に向けての確認走行を行った。このセッションでは1分48秒012で16番手となった。

 23周で争う決勝レース。気温は26度に留まるものの日差しが強く、路面温度が51度まで上昇してタイヤに厳しいコンディションとなった。

 スタートからポジションを維持し、11番手で2周目に入る。ミルは先頭集団ほどではないものの、トップ10を争うに十分なレースペースを発揮。序盤はジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)とバトルを繰り広げ、3周目にオーバーテイクし、トップ10に入る。

 前を走るファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)とほとんど同じラップタイムで周回していた。しかし、7周目からクアルタラロのペースが落ちはじめると翌周に素早く追い抜いて9番手に浮上した。中盤はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)と8周に渡ってバトルを展開する。

 上位ライダーの転倒もありつつ、残り9周でディ・ジャンアントニオを攻略し、7番手にポジションを上げる。終盤には20番手グリッドから追い上げてきたマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が好ペースで迫るも、後方との差を広げていたミルは1秒以上のギャップを保ち7位でチェッカーを受けた。自身にとってもチームにとっても貴重な9ポイントを持ち帰った。

 ホンダ勢においては、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)が16位となり、ザルコは9周目で転倒しリタイアで終えた。

 2024年よりも成績が良いものの、苦戦することが多かったホンダ。ここに来てポテンシャルを発揮し、シングルフィニッシュを成し遂げた。明日9日は、アラゴン公式テストが控えており、今シーズン残り14戦でどこまで改善できるのか、2週間後の第9戦イタリアGPへの機体が高まる。


ジョアン・ミル(決勝:7位)

「ようやくレースをしっかりと完走して、納得のいく結果を得られたよ。7位でこんな気持ちになるのは、これまでなかったと思う!それだけ今までの状況が厳しかったということだし、これが転機になることを本当に願っている。これまで成し遂げてきたこと、そしてここまで辿り着いたことを喜ぶべきだと思う」

「もちろん、まだ取り組むべき課題は残っているけども、月曜日のテストではその助けとなるような新しい発見や改良が得られることを期待している。他のライダーやマシンが、どこで自分たちと差をつけているのかをより深く理解することもできた。そして、自分の持っているすべてを出し切って、ライバルたちと戦えたから、全力を尽くしたという実感があって満足しているよ」

[オートスポーツweb 2025年06月09日]

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