
【写真】“火星育ち”の主人公を演じるスリ・リン
本作は、100年後、火星に10万人が移住した世界を舞台に、未知なるものと立ち向かう人々の物語。小川哲の原作小説を元に吉田玲子が脚本を手がけるSFドラマだ。
それは、出会うはずのなかったものとの遭遇だった。2125 年。人類が火星に移り住んで40年、そこに“安定”という言葉は存在しない。ISDA(イズダ/惑星間宇宙開発機関)による支配、自由に暮らしたい住民たち、火星社会は静かに揺れていた。
そんな中、“それ”は突如現れた。人知を超えた超常現象とともに。誰が創ったのか、なぜここにあるのか。そして、それは人類にとって、希望なのか、それとも―禍(わざわい)なのか。
物語の主人公は目が不自由なリリ-E1102。火星で生まれ育ち、厳しい訓練をやり遂げ、地球行きの宇宙船に乗る決意をしていた。それはある特別な人に会うため。白石アオト―地球で暮らすISDAの若き職員。ふたりの間に交わされた、まだ誰にも話していない約束。
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主演のスリ・リンが演じるリリ‐E1102は、音楽好きの22歳。生まれながらに視覚障害がある。火星のアカデミーを卒業し、地球に向かおうとしていた。ラジオ好きで、ラジオから流れた曲を聞いたことで地球のバンド「ディスク・マイナーズ」のファンとなる。
国際オーディションを経て出演が決まったスリ・リンは「リリを演じることができて、そしてドラマの想像を絶する未来で皆さんとご一緒できるなんて、本当に幸せです。こんな素晴らしい人生を一度送ってきたような感じがして、 火星のことを思い出すと、温かくて苦しくて幸せな思い出が、今でも本当の夢のような存在です」とコメント。
菅田将暉が演じるのは、ISDAの日本支局に努める若手職員・白石アオト。鉱物について詳しい。ディスク・マイナーズのファン。火星で行われた研修でリリと出会い、互いにディスク・マイナーズのファンであることから意気投合した。父が22年前に行方不明に。その原因がある科学者のせいではないかと疑い続けている。
菅田は「放送100年。100年後のぼくらの話。想像の先の先をイメージしながらのお芝居は、未知との遭遇の連続でした。しかし、進化したテクノロジーの隣には、良くも悪くも変わらない体温がありました。未来を想像しながら観るのが楽しみです」としている。
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