こまつ座の特別企画「井上ひさしの魂を次世代へ」ゲスト(左から)普天間かおり、平一紘、富田靖子 劇作家・井上ひさしさんの作品を中心に演劇活動を続ける「こまつ座」は、7月23日から27日まで、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて、戦後80年を記念した特別企画「井上ひさしの魂を次世代へ」を開催する。
【動画】『木の上の軍隊』完成披露試写会の模様 井上さんが生前に「生涯をかけて書かなければいけない題材」として挙げていたヒロシマ、ナガサキ、オキナワをテーマにした「戦後"命"の三部作」(命名:映画監督の山田洋次)──『父と暮せば』『母と暮せば』『木の上の軍隊』。
同劇場で7月5日〜21日に予定されている、こまつ座第154回公演『父と暮せば』(東京公演)にあわせて行われる本イベントは、『母と暮せば』と『木の上の軍隊』の舞台映像を上映。舞台映像の上映会はこまつ座としては初の試みとなる。
井上さんが自ら執筆した『父と暮せば』(1994年初演)。井上さんが遺した構想をもとに、山田洋次監督が製作した映画『母と暮せば』(2015年公開)は、のにち舞台化された。そして、井上さんの構想をもとに、蓬莱竜太氏が執筆した『木の上の軍隊』(2013年初演)は、今年、沖縄出身の平一紘監督により、堤真一・山田裕貴のW主演で映画化。6月13日より沖縄にて先行公開、7月25日より全国公開を控えている。本イベントはその公開と連動した形で、演劇と映像をつなぐ試みとしても注目を集めそうだ。
イベント中は、三部作に関連した資料、写真、ポスターなどを展示するほか、関係者やゲストを招いたトークショーやミニライブなども予定されている。
■スケジュール
7月23日 午後1時〜 舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映会/普天間かおりによるトークショー&ミニライブ
7月24日 午後1時〜 舞台『木の上の軍隊(2016年版)』『母と暮せば(2021年版)』上映会
7月25日 午後1時〜 舞台『母と暮せば(2024年版)』『木の上の軍隊(2016年版)』上映会
7月26日 午後1時〜 舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映会/映画『木の上の軍隊』平一紘監督 トークショー
7月27日 午後1時〜 舞台『母と暮せば(2024年版)』上映会/富田靖子トークショー