「第34回日本映画批評家大賞授賞式」で主演女優賞を受賞した河合優実(C)モデルプレス【モデルプレス=2025/06/09】女優の河合優実が9日、都内で開催された「第34回日本映画批評家大賞授賞式」に、吉沢亮、齋藤潤とともに出席。河合が「あんのこと」で主演女優賞に輝いた。
【写真】河合優実、美麗ドレスで会場魅了◆河合優実「あんのこと」撮影時を回想
ふんわりと裾が広がった美しいシルエットのドレスで登場した河合。主演女優賞に輝いたことについて「この度は本当に素敵な賞をありがとうございます。『あんのこと』を撮っている時は、今思い返すと、面白い映画にしようとか、素敵な映画にしようとか、そういうことよりもまず、自分が1つ1つのシーンに、1つ1つのカットに臨むときに、どれだけ心と体を捧げられているかなっていうことを大切にしていたような気がして」と撮影を回想。「それが、私が演じた彼女を守りながらスクリーンに残すっていうことなのかなと思っていたので。まずは真摯に、自分が毎日現場に行って、映画を作るっていうことに努めていました」と明かした。
そして「こうやって、賞っていう形で評価していただいたり、たくさんの方に見ていただいたことは、すごく良かったと思いますし、素晴らしいスタッフの皆様とキャストの皆様が誇りに思えるような作品になったと思うし、その時に確かにあった瞬間、2020年にあった時間っていうのを残すっていうことは、ちゃんとできたんじゃないかなと思っています。これからも自分が誰かを演じるっていうこととか、映画を作るっていうことが、世界にとってちゃんと良い働きかけになっていたらすごく嬉しいので、頑張って続けていきたいと思います。今日は本当にありがとうございます」と語った。
◆河合優実、審査員からのコメントに感激
審査員からのコメントを聞いた河合は「すごくありがたい言葉をいただきまして。『あんのこと』を試写でまず見てもらったときに、その時に現場に来てくれていたマネージャーさんが、映画を見た後に1番印象に残っているのが、あんが頑張っている姿だったって言ってくれて。今おっしゃっていただいたようなことと、すごく近いことを言ってくれて。それがすごく嬉しかったことを思い出しました」とコメント。
「2022年の末に撮っていたので、本当にいろいろなことがありましたし、でも毎作品、いろんなことに関わるときにフレッシュな気持ちでいたいし、とにかくいいものを皆さんに届けたいなと思っているので、とても嬉しかったです」と笑顔で話していた。
◆「日本映画批評家大賞」
「日本映画批評家大賞」は、1991年に水野晴郎が発起人となり、淀川長治、小森和子といった当時第一線で活躍した映画批評家たちによって設立された、映画人が映画人に贈る賞として日本では他に類を見ない映画賞。今年は「あなたのそばに、寄りそう映画」をテーマに、映画批評家たち選考員の独自の視点によって厳密に選定した16賞18組を表彰し、MCはこがけんと奥浜レイラが担当した。(modelpress編集部)
◆受賞者・作品一覧
作品賞:『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(呉美保監督)
監督賞:入江悠監督『あんのこと』
主演男優賞:吉沢亮『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
主演⼥優賞:河合優実『あんのこと』
*助演男優賞:綾野剛『まる』 (ビデオメッセージ):森優作『ミッシング』
助演⼥優賞:忍足亜希子『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
ドキュメンタリー賞 :『大きな家』(竹林亮監督)
アニメーション作品賞:『ルックバック』(押山清高監督)
新⼈監督賞: 山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』
新⼈男優賞(南俊子賞): 齋藤潤『カラオケ行こ!』:本山力『十一人の賊軍』
新⼈⼥優賞(小森和子賞):長澤樹『愛のゆくえ』
脚本賞:甲斐さやか『徒花-ADABANA-』
編集賞(浦岡敬⼀賞):田端華子『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
松永文庫賞(特別賞):東映剣会
ゴールデン・グローリー賞(⽔野晴郎賞):根岸季衣『サユリ』
ダイヤモンド⼤賞(淀川長治賞):草笛光子『九十歳。何がめでたい』
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