「しらたき」と「糸こんにゃく」何が違うの? 業界団体、セブンイレブンに聞いた 【プチ雑学】

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2025年06月10日 11:20  まいどなニュース

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しらたき ※写真はイメージ(浩士 知原/stock.adobe.com)

 ヘルシーな食材として人気の糸状のこんにゃく。スーパーには「しらたき」「糸こんにゃく」の名で並んでいます。そもそも、しらたきと糸こんにゃくの違いって?

【写真】セブンイレブンには「糸こん」と「白滝」が

日本こんにゃく協会に聞いた

 日本こんにゃく協会(東京都千代田区)に、しらたきと糸こんにゃくの違いを尋ねると、「基本的には『東西で呼び名が違うだけ』という認識でよろしいかと思われます」。

 同協会が発表した2023年度のこんにゃく加工品の輸出実態調査を見ると、製品名に板こんにゃく、こんにゃく麺などとともに「糸こんにゃく(しらたき含む)」とあり、同じグループに分類していることが分かります。

 歴史をさかのぼると、江戸時代ごろには関東と関西で作り方に違いがあったそうです。

 「昔は作り方の違いで、関西の作り方の主流である板こんにゃくを細く切ったものを『糸こんにゃく』、関東の作り方の主流である凝固剤を加えてシャワー状に湯の中に細長く出して固めたものを『しらたき』と呼んでいました。現在では東西どちらでもしらたきと同じ作り方をしますが、関西では昔のまま糸こんにゃくという呼称が使われています」(同協会担当者)

 担当者は、同じ製法になっても昔の呼称が定着し、現在まで残ったのではないかーーと推測します。

 ちなみに「しらたき」のネーミングは、白い滝のように見えることが由来だといわれています。

大手コンビニでも違いが

 「セブン-イレブン・ジャパン」(東京都千代田区)が店舗のレジカウンターで冬季に販売するおでん。

 公式サイトの具材一覧を見ると、「おでん 味しみ白滝」「おでん 味しみ糸こん」の2種類があり、それぞれ販売エリアが違っています。

 「味しみ白滝」の販売地域は、北海道、東北、関東、甲信越、北陸、東海、中国、四国、九州。一方の「味しみ糸こん」は近畿のみ。

 同社によると、商品自体は同じですが、「地域でなじみのある呼び方を商品名としております」(セブン&アイ・ホールディングス広報担当者)。

     ◇

 実は6月初旬、兵庫県内でこんな出来事がありました。

 歩道で信号待ちをしていると、道端に見慣れぬ物が。パッケージには「糸こんにゃく」。長ネギの落とし物は見たことがあったのですがーー。写真を知人らに見せると「糸こんやん」「しらたき!?」「糸こん…?落とした人かわいそう」など、呼び名が二分しました。

 「しらたき」と「糸こんにゃく」。あなたはどっち派?

(まいどなニュース・金井 かおる)

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このニュースに関するつぶやき

  • どっちの呼び名でも日本人なら大体同じ物を想像出来るのって、ある意味スゴい🤩桜餅なんかは東西で別物が出てくるのにね����
    • イイネ!1
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