ベセント氏も浮上か＝次期ＦＲＢ議長候補―報道

　【ワシントン時事】米ブルームバーグ通信は１０日、連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の次期議長候補としてベセント米財務長官の名前も浮上していると報じた。パウエル現議長の任期は来年５月まで。トランプ大統領は先週、「極めて近いうちに」後任を公表すると語っていた。

　関係筋によると、次期議長にはケビン・ウォーシュ元理事の起用も検討されている。また、ベセント氏が対抗馬の一人として取り沙汰されているという。

　ベセント氏はブルームバーグに対し、「私は現在、ワシントンで（財務長官という）『最高』の職に就いている」と言明。「トランプ氏が米経済と国民にとって最善の人物を（ＦＲＢ議長として）決める」と述べた。

　ロイター通信によると、ホワイトハウス関係者はブルームバーグの報道を否定した。ベセント氏は財務長官として、トランプ氏の看板政策である大型減税を含む法案の実現に尽力するとともに、中国や日本など主要国との貿易交渉に深く関与している。