
「ふたのある用水の隙間から子猫の鳴き声がする」と、「NPO法人 hinatabocco」さん(@hinatabocco_k)のところに連絡が入りました。
愛知県一宮市内にいたhinataboccoさんたちは、岐阜市内の現場へ。到着すると、レスキューにあたっていたのは3人。そのうちの1人、若い男性が用水路のトンネルの中を入っていき、2匹の子猫を既に救出していたといいます。
保護されたのは、黒猫とハチワレ猫の2匹。生後1カ月くらいの子猫とのこと。用水路には10センチほどの水が溜まっていたといい、子猫たちは体がびちゃびちゃに濡れて震えていたとか。そのため、hinataboccoさんは、2匹の体を温めながら病院へ向かいました。
病院で診てもらったところ、子猫たちは健康状態に問題なく、ご飯をよく食べているそうです。
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今回子猫2匹のレスキューについて、 hinataboccoさんは、X(旧Twitter)で報告。投稿には「猫ちゃん保護出来てよかったですね」「助けてくれてありがとう 感謝です」と安堵する声をはじめ、「なんでそんな場所に?」と用水路にいたことを問うコメントが寄せられるなど話題になりました。
子猫たちが用水路にいたことについては、「母親とはぐれて探していたら落ちたのではないかと思われます」というhinataboccoさん。また今、子猫たちは元気で遊んでいるとのこと。今後、譲渡会などに参加し、ステキな里親さんを探すそうです。
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子猫を用水路で見つけたときの保護方法!
最後に子猫を用水路で見つけた時の対応について、ご紹介します。
■子猫を用水路で見つけた時の保護方法
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1. 安全を確保する
あなた自身の足場が滑りやすくないか確認。
周囲に危険な動物や車などがいないかも確認。
水の流れが速い場合や危険を感じた場合は、無理せずすぐに警察・消防・地域の動物保護団体へ連絡。
2. 子猫の様子を確認
泳いでいるか、力尽きているか、声を出しているか。
濡れていても意識がはっきりしていれば保護しやすい。
3. 慎重に保護する
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軍手やタオルなどを使って、子猫の体を優しく包んで抱き上げる。
水が冷たい場合、できるだけ早く体温を奪われないように保温する。(服の中に入れて体温で温めるのも可)
噛んだり引っかいたりする可能性もあるので、急に驚かせないように注意。
4. 応急処置(低体温・衰弱時)
タオルで全身をしっかり拭く。(優しく)
濡れた体を乾いたタオルで包み、毛布や使い捨てカイロ(※直接当てない)で温める。
ミルクを与えるのは体温が戻ってから。(※冷えたままはNG)
5. 動物病院へ連れていく
できるだけ早く動物病院で健康チェックを受けさせる。
ノミ・ダニ・低体温・感染症など、すぐに対応が必要なことも。
6. その後の対応
・飼えない場合:
→ 地域の動物愛護センターや保護団体に連絡
→ SNSや知人を通じて里親募集
・飼う、あるいは里親さんを募集する場合:
→ 初期の健康管理(検便・ワクチン・避妊去勢など)が必要です。
※ 補足ポイント
用水路に落ちていた子猫は、衰弱や低体温になっていることが多いです。
→「とにかく温める」が最優先。
生後数週の子猫(へその緒がある、目が開いてないなど)は、すぐに人工保育が必要です。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)