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乃木坂46の4期生として加入し、24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』で遠藤さくら、賀喜遥香とともに4期生として初の選抜メンバーに抜擢されて以来、グループの中心メンバーとして活躍を続けている筒井あやめ。ファッション雑誌『bis』のレギュラーモデルを務めるほか、7月4日から放送がスタートする連続ドラマ『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』では賀喜遥香とともにダブル主演を務めるなど、俳優としても注目を集めている。
6月3日に発売された『乃木坂46 筒井あやめ 1st写真集 感情の隙間』(光文社)は、20歳という節目を迎えた彼女の姿をスペインで撮影した一冊。バルセロナ、ジローナ、そして地中海に浮かぶ美しい島・マヨルカ島を舞台に、少女らしい可憐さと大人の女性としての魅力が詰まった内容となっている。
今回のインタビューでは、写真集の撮影エピソードやグループ加入当初の思いのほか、自分自身の内面について語ってもらった。
▪️写真を見返していても「自分、楽しそうだなあ」って思います(笑)
――写真集発売が発表された際のブログに「年始に目標を書くのですが、去年の年始に『写真集を出したい』と書いたのを覚えています」と書かれていましたね。
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筒井あやめ(以下、筒井):何年か前から、気がつくと「(写真集を)出したいな」という気持ちが芽生えていました。私だけがまるまる一冊に載っている写真集って、やっぱり記念になるものですし、グループにいる間に「思い出と記念として残したい」という思いがあったんです。
――撮影された写真をご覧になって、どのように感じましたか?
筒井:写真を見ると、自分がいろんな表情をしていることに気づきました。本当に楽しそうな顔から、大人っぽい表情まで「自分って、こんなにいろんな表情を持っていたんだ」と思いました。
お気に入りのカットはたくさんあるんですけど、特に好きなのは、地中海でピンクのドレスを着ているカット。撮影中も、夕陽がとても綺麗だったことを覚えています。
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――写真集の撮影にあたり、参考にされた方やロールモデルのような存在はいましたか?
筒井:「この人の写真集が好き」というのはあるんですけど、「この表情が素敵だから、自分も同じ雰囲気にしたい」とは考えなくて。撮影中はスペインを訪れて、自分が感じたことや、その瞬間の感情で生まれた表情を大切にしようと思っていました。
撮影中はずっと楽しかったので、心から笑っている写真ばかり。写真を見返していても「自分、楽しそうだなあ」って思います(笑)。
――写真集の撮影を終えて「スペインロス」になったとのことですが、そんなに楽しかったんですね。
筒井:ご一緒したスタッフの皆さんも大好きな方ばかりで、撮影がすっごく楽しくて(笑)。1週間くらい滞在したんですけど、ずっと幸せな時間でした。帰国してからも、撮影で過ごした日々が恋しくなって、何度も写真を見返していました。
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▪️加入当初には分からなかった自分のこと「自分で納得しないと先に進めない性格」
――2019年のブログで「インタビューなどで自分はどんな人ですかと聞かれることがあるのですがいつも分からなくなっちゃうんです」(※1)と書かれていましたね。写真集には、筒井さんのこれまでの人生を振り返ったロングインタビューも収録されていますが、グループに加入して7年目を迎える今、自分自身のことは分かってきましたか?
筒井:だいぶ分かってきたと思います。なんだろう……根がすごく真面目だなって(笑)。自分で納得しないと先に進めない性格だな、と思います。たとえばライブの前も、納得がいくまで、不安がなくなるまでとにかく練習する。そういうところは、加入した頃から変わっていない気がしています。
――加入してまもない頃に、齋藤飛鳥さんが筒井さんのことを「15歳なんですけどすごく仕上がっている」「緊張している感じがしない」と番組等で話されていました。初期から物怖じしない印象がありましたが、それは練習量によって裏打ちされた自信だったんですね。
筒井:あの時は、まだ自分が置かれている状況をちゃんと理解できていなかったんです(笑)。加入して、すぐに『夜明けまで強がらなくてもいい』(乃木坂46の24作目のシングル)の選抜メンバーとして生放送の番組にも出演して…。事の大きさを理解できていなかった時期だったので、本当に緊張していなかったんです。だから年々、緊張するようになってきました。
――逆に緊張するようになってきているんですね。
筒井:いろんなことが分かってきたことで、考えることも増えてきて。先輩方が作り上げてきた乃木坂46として、私たちが番組に出ること――「乃木坂46」というグループを背負っているという意識や責任を強く感じるようになって、色んなことを気をつけるようになって。緊張は年々増していますね。
――ファンの間でも「あまり緊張してるように見えない」って言われることが多いですよね。でも時には筒井さんは「実は緊張している」ともお話しされていて。考えていることが悟られにくいことは強みだと思うのですが、本人としては歯がゆさも感じるように見えます。
筒井:どちらも感じますね。緊張が伝わらないのは良いことだなと思うこともありますが、感情が伝わらないことにもどかしさを感じることもあります。例えば、「悔しい」と自分では思っていても、その気持ちもしっかりと言葉にしないと私の場合は伝わらない。でも、私は言葉にするのがそんなに得意じゃなくて。
例えば「不安です」という気持ちも言葉にしてしまうと、さらにどんどん本当に不安になっちゃう気がして。だからマイナスなことはあまり言いたくないんです。
▪️一期生・齋藤飛鳥から託された"革命児"という大きな期待
――そんな筒井さんがアンダーライブでは、はっきりと強い決意の言葉で宣言されていて。35枚目シングルでアンダーセンターに選ばれた際に、ブログでは「言葉を選ばず今の正直な思いを書かせて頂きますと、どっきどきわっくわくという感じです」(※2)と書かれていてました。選抜メンバーに選ばれなかったことに悔しさをあらわす方も少なくないので、その筒井さんの反応を読んで、とても意外に感じました。
筒井:グループに加入してから、ずっと選抜メンバーとして活動させていただいていたのですが、グループに何かを残せていたわけではなくて。「もっと成長したい」という想いが、ずっとありました。
そんな時にアンダーセンターを務めることになって。初めてのことが多くて、すごく成長できる時間になるだろうなって思っていましたし、実際に「楽しい」という気持ちで活動していました。
――そのアンダーライブで「尊敬する先輩が私に名付けてくださった『革命児』という言葉。乃木坂46に革命を起こせる人になりたいです。頑張ります」と宣言されました。
筒井:あの言葉も、アンダーライブという場所だったからこそ言えたことだと思います。これを機に「何かを変えたい」という気持ちが強かったんですよね。言葉にすると、きっと後から付いてくると思っていて。だから「頑張るぞ」という意気込みと、自分に対して「頑張れよ」という想いを込めて、言葉に残しました。
――飛鳥さんから強い期待が込められた「革命児」という言葉ですが、約2年半を経て、今はどのように向き合っていますか?
筒井:アンダーライブで「革命を起こします」と言ったので、いろんなところでその言葉を取り上げてもらうことが多くなって。それはきっと、ずっと自分についてくる言葉になるんだろうなと思っています。でも、その言葉があるからこそ「もっともっと頑張らないと」って思えます。尊敬する先輩が言ってくださった言葉なので、自分にとってはすごく大切な言葉です。
▪️「私の人生の中でも、乃木坂としていられる時間ってほんの一部」
―― 14歳でグループに加入した筒井さんは、これまでに多くの出会いと別れがあったと思います。メンバーの卒業という“別れ”について、どう向き合っていますか?
筒井:すごく寂しいです。別れは毎回、すごく寂しい。ずっと隣にいた同期の子とは、ずっと二人で一緒にいたので、彼女が卒業した時には「あれ?これから誰の隣に座ろう」とか「誰とご飯とりに行こうかな」と考えていました。
でもそれを機に五期生の子たちとたくさん話すようになって。やっぱり別れもあったから、新たな出会いや発見もたくさんあって。寂しいけど、毎回ちゃんと気持ちは立て直しています。
――先日、筒井さんがさらば青春の光のYouTubeチャンネルに出演されていて、ファンの間でも『乃木坂どこへ』の頃を思い出させる光景が「エモい」と話題になりました。4期生が揃っていた頃の番組やライブ映像を見返すと、瞬間の尊さと時間の儚さを感じさせられます。
筒井:私も「儚いな」って思います。ライブでも「次もこのメンバーでできるかな」と毎回考えてしまうんです。もしかしたら、次のライブにはもう誰かが卒業しているかもしれなくて、そうなったらそれはもう叶わない。だからこそ、一回一回の時間を本当に大事にしたいと思っています。私の人生の中でも、乃木坂としていられる時間ってほんの一部なんですけど、その時間がすごく大切で、儚くて、いい時間だなと思って過ごしています。
さらばさんとの番組も、やっているときはすごく楽しかったんですけど、振り返ると一瞬だったなって感じて…だからこそ、いつも「今、この瞬間を楽しもう」と思うようにしています。
――最後に、筒井さんの活動のモチベーションについて教えてください。筒井さんはグループに加入してすぐに選抜メンバーとして音楽番組に出演し、上海公演など海外ライブにも参加されました。初期からさまざまな経験を重ねてきた筒井さんですが、どのようなモチベーションで活動されているのでしょうか?
筒井:人生でできるだけたくさんのことを経験したいと思っていて。今も、行きたいと思ったらすぐ海外に行ったり、やりたいことはすぐやる人ではいて(笑)。だから仕事でも、いろんなことを経験したいという気持ちがあります。
グループにいる間って、本当にいろんな経験ができる場がたくさんあるので、用意していただいたチャンスはたくさん経験して、いろんな感情を味わって、いろんなことに挑戦したい。そういう気持ちが、今の自分のモチベーションになっているのかなって思います。
(文=リアルサウンドブック編集部)
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