ポルシェ911 GT3R(ファルケン・モータースポーツ) 6月11日、住友ゴム工業は6月19〜22日にドイツ・ニュルブルクリンクで開催される2025年ニュルブルクリンク24時間レースの活動計画を発表した。
2025年も引き続き、住友ゴムグループのファルケンタイヤヨーロッパが運営するワークスチーム『Falken Motorsports(ファルケン・モータースポーツ)』として、ポルシェ911 GT3Rの2台体制でFIA-GT3車両で競われるSP9クラスに参戦し、総合優勝を目指す。さらに複数の有力チームにタイヤを供給するほか、ファルケンブランドで同大会のオフィシャルスポンサーを務める。
ファルケンは1999年以来、ニュルブルクリンク24時間レースに継続参戦しており、今回が参戦26度目となる(2006年のみ不参戦)。前回の2024年大会は、濃霧で長時間の中断を挟むなど、天候不良の影響を受け、大会史上初めて24時間を待たずにレース終了を迎えた異例の展開となるなか、ファルケン・モータースポーツは33号車が総合6位、44号車が総合10位で完走。大荒れの一戦となるなか、11年連続でトップ10入りという快挙を達成した。
2025年はニュルブルクリンクQFレース、およびニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)で全5戦中2勝を挙げ、4戦で表彰台を獲得するなど、24時間レースの前哨戦で好調ぶりを見せ続けている。総合性能の高さに定評のあるファルケンタイヤだけに、今年も優勝争いの一角として存在感を発揮しそうだ。
また、ファルケンは今年もスバルテクニカインターナショナル(STI)がSP4Tクラスに投入する88号車SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2025へもタイヤを供給する。ファルケンは「沢田拓也監督による新体制のもと、空力性能と耐久性を強化した新仕様でクラス連覇および総合上位入賞を目指します」としている。
そして、ファルケンはブランドのプレゼンス向上を目的とし、サッカー元ドイツ代表マックス・クルーゼが率いるマックス・クルーゼ・レーシングを含む有力チームへもタイヤ供給。総合優勝を目指すSP9クラスを含め、5クラス制覇に挑むことになる。
ファルケンは「ファルケンタイヤはその高いパフォーマンスと信頼性が高く評価されており、供給チーム・供給車両数の拡大につながっています。当社は今後もモータースポーツでの実戦を通じて、製品性能の向上と技術力の強化、ファルケンブランドの価値向上に努めてまいります」としている。
ファルケンの2025年ニュルブルクリンク24時間レース活動計画は以下のとおりだ。“世界一過酷なレース”とも評されるニュルブルクリンク24時間レースに挑む日本のタイヤメーカーの戦いぶりに注目したい。
■住友ゴム工業/ファルケン『2025年ニュルブルクリンク24時間レース』活動計画
クラス/チーム/車両/ドライバー
SP9(FIA-GT3)/ファルケン・モータースポーツ/ポルシェ911 GT3R(33号車)/ジュリアン・アンドラウアー/ニコ・メンゼル/スヴェン・ミューラー/アレッシオ・ピカリエッロ
SP9(FIA-GT3)/ファルケン・モータースポーツ/ポルシェ911 GT3R(44号車)/ドリアン・ボッコラッチ/ティム・ハイネマン/デニス・マーシャル/モリス・シューリング
SP4T/スバルテクニカインターナショナル/SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2025(88号車)/カルロ・ヴァンダム/ティム・シュリック/佐々木孝太/久保凜太郎
※ファルケン・モータースポーツ内のチーム分けは変更になる可能性がある。
■ファルケン『2025年ニュルブルクリンク24時間レース』サポートチーム
クラス/チーム/車両(一部抜粋)
AT3/マックス・クルーゼ・レーシング/フォルクスワーゲン・ゴルフGTI・クラブスポーツ24h
SP8T/チーム・ビルシュタイ・バイ・ブラックファルコン/BMW M4 GT4 EVO
VT2/SRSチーム・ソーグ・レンシュポルト/BMW 330i
[オートスポーツweb 2025年06月11日]