止まらぬ「オンカジ騒動」お笑い界からプロ野球界、今度はテレビ局アナウンサーにまで飛び火

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2025年06月11日 16:22  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

フジテレビ本社=25年3月

フジテレビは11日、同局の山本賢太アナウンサー(27)が過去にオンラインカジノを利用していたと発表し、謝罪した。


オンラインカジノ騒動の勢いは止まらない。お笑い業界から端を発した騒動は野球界や他のスポーツ界にも飛び火。そして今回、テレビ局のアナウンサーまでに波及した。


騒動が動き出したのは今年2月だった。オンラインカジノで賭博をした疑いがあるとして、警視庁から吉本興業に所属する複数のタレントが任意で事情聴取を受けていることが、捜査関係者への取材で判明。吉本は6人の芸人が過去にオンラインカジノを利用していたと公表し、その後活動を自粛。


東京簡裁が今月2日までに、賭博罪で略式起訴された6人に5月22〜29日付で、それぞれ罰金10万円の略式命令を出した。約2カ月間の活動自粛をしていた6人の芸人は8日以降、順次活動再開を発表した。


また、芸能事務所タイタンは委託した弁護士による内部調査を対象者106人に対して行い、4人の利用者が発覚。現時点で該当者の実名公表については行ってない。


野球界では2月17日、オリックスがオンラインカジノ利用に関する情報を入手したNPBから調査依頼を受けたことで騒動が表面化。オリックス山岡泰輔投手の利用が判明。キャンプ地宮崎から急きょ帰阪し、自宅謹慎に。


同27日、NPB中村事務局長が12球団の調査を受け、新たに7球団計14人の利用が判明と発表。利用者の名前は公表せず、「野球賭博」にあたる行為の申告もなかったと説明。3月13日、オリックス山岡が活動再開。同24日 NPBが新たに1人の利用が判明したとして、計8球団16人に。4月8日には巨人オコエと増田大が書類送検されたことが明らかになった。


男子団体で16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)銀、21年東京五輪銅メダルの丹羽孝希(30)は23年、オンラインカジノサイトにアクセスした上でスポーツの勝敗を予想する賭博をしたとして1月下旬に書類送検された。千葉簡裁から罰金10万円の略式命令を受け、4月には日本卓球協会が資格停止6カ月の処分を発表していた。


以下、フジテレビ発表全文


2025年6月11日


各位


株式会社フジテレビジョン


当社社員に関するご報告


当社社員の山本賢太が、過去にオンラインカジノを利用していたことが判明しました。


疑義が生じた段階で社の判断として出演を見合わせてきましたが、今後も関係機関に相談しながら当社としても事実関係を確認し、社員就業規則に則り厳正に対処してまいります。


視聴者や関係者の皆様には、ご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。再発防止に向け、改めてオンラインカジノは違法であることを周知徹底してまいります。


◆山本賢太コメント


「様々な情報をお伝えする立場にある者として極めて不適切な行動であったことを、深く反省しております。自らの浅はかな判断によって、信頼を損なう結果となり、言葉では尽くせぬほどの後悔と恥ずかしさを感じております。今後、同じ過ちを繰り返すことのないよう、自らを厳しく律してまいります」

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