総勢73チーム参加の2日目はオートレース宇部が最速。初走行のヤマハ・レーシングも好発進決める/2025鈴鹿8耐合同テスト

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2025年06月12日 19:50  AUTOSPORT web

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中須賀克行(YAMAHA RACING TEAM)/2025鈴鹿8時間耐久ロードレース 合同テスト
 6月12日、三重県の鈴鹿サーキットで『2025 FIM 世界耐久選手権”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』に向けたタイヤメーカー合同テストと特別スポーツ走行が行われた。

 6月11日(水)より始まった鈴鹿8耐合同テスト。初日は1日を通して降雨に見舞われ、清掃車両が横転するというアクシデントもあり、特別スポーツ走行枠が減少するなどスケジュールの変更があった。テスト2日目はやや雲が多く広がるものの、終日ドライコンディションの下でセッションが始まった。

 まずは9時から10時30分まで、そして12時15分から13時45分までと2度のタイヤメーカーテストが行われた。このセッションでは、初日に走行がなかったYAMAHA RACING TEAMの姿もあり、中須賀克行とテストライダーの南本宗一郎がヤマハYZF-R1をライド。また、全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスにフル参戦している長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)やAstemo Pro Honda SI RacingにはMoto3ライダーの山中琉聖の名前もあった。

 この日のみの参加となったチームやライダーも多数見られ、全73チームが走行を行った。前日と異なるドライコンディションということもあり開始早々からタイムが上昇し、タイヤメーカーテスト1回目の開始15分ほどでTeam HRC with Japan Posが2分05秒738まで短縮してトップにつける姿が見られた。最終的にそのタイムがこのセッションでの最速となり、初日に次いで首位発進を決めた。

 続く午後のタイヤメーカーテスト2回目は、リザルト上ではSHINSYUREN With TOTEC(東村伊佐三/中村修一郎/中島陽向)がマークした1分39秒094でトップとなったが、こちらのタイムはショートカットをした際のものだと思われる。そのため、2番手で2分05秒670をマークしたYAMAHA RACING TEAM(中須賀克行/南本宗一郎)が実質のトップで終える形となった。

 このセッションではYAMAHA RACING TEAMと3番手、4番手に続いたTeam HRC with Japan Post(高橋巧/ヨハン・ザルコ)のみが2分05秒台に入れている。

 この日は2回に渡って計3時間のタイヤメーカーテストが実施された。いずれも何度か赤旗中断を挟む展開となったが、延長などはなく定刻に終了を迎えることとなった。

 また、特別スポーツ走行では午前と午後ともにAutoRace Ube Racing Team(浦本修充/ロリス・バズ/ハネス・スーマー)がトップで終えている。ロリス・バズとハネス・スーマーは今回のテストからBMW M1000RRに乗り込んでいるが、ロングランにも取り組み順調に適応を進めているのがうかがえる。

 そして、走行枠自体は異なるものの午後の特別スポーツ走行5回目でAutoRace Ube Racing Teamがマークした2分05秒578は、この2日間のテストで全体の中でも最も速いタイムだった。2番手、3番手にはDUCATI Team KAGAYAMA(加賀山就臣/レオン・ハスラム)が続いた。

 参加したなかですでに体制が固まっているチーム、そうでないチームもあり、今回のテストでおおよそのライダーラインアップのイメージがつきそうなものとなった。各チームの今後の体制発表にも注目していきたいところだ。

 翌週、6月18日(水)〜19日(木)には鈴鹿サーキット主催のテストが2日間行われる予定だ。初日は本番さながらのナイトセッションも行われ、日本勢に加え今回以上にEWCフル参戦組を始めとした海外勢も多数参加することが予想される。鈴鹿8耐前の重要な走行となりそうだが、ラインアップ含めどのようなテストとなるか楽しみなところだ。

[オートスポーツweb 2025年06月12日]

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