まずは9時から10時30分まで、そして12時15分から13時45分までと2度のタイヤメーカーテストが行われた。このセッションでは、初日に走行がなかったYAMAHA RACING TEAMの姿もあり、中須賀克行とテストライダーの南本宗一郎がヤマハYZF-R1をライド。また、全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスにフル参戦している長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)やAstemo Pro Honda SI RacingにはMoto3ライダーの山中琉聖の名前もあった。
この日のみの参加となったチームやライダーも多数見られ、全73チームが走行を行った。前日と異なるドライコンディションということもあり開始早々からタイムが上昇し、タイヤメーカーテスト1回目の開始15分ほどでTeam HRC with Japan Posが2分05秒738まで短縮してトップにつける姿が見られた。最終的にそのタイムがこのセッションでの最速となり、初日に次いで首位発進を決めた。
続く午後のタイヤメーカーテスト2回目は、リザルト上ではSHINSYUREN With TOTEC(東村伊佐三/中村修一郎/中島陽向)がマークした1分39秒094でトップとなったが、こちらのタイムはショートカットをした際のものだと思われる。そのため、2番手で2分05秒670をマークしたYAMAHA RACING TEAM(中須賀克行/南本宗一郎)が実質のトップで終える形となった。
このセッションではYAMAHA RACING TEAMと3番手、4番手に続いたTeam HRC with Japan Post(高橋巧/ヨハン・ザルコ)のみが2分05秒台に入れている。
また、特別スポーツ走行では午前と午後ともにAutoRace Ube Racing Team(浦本修充/ロリス・バズ/ハネス・スーマー)がトップで終えている。ロリス・バズとハネス・スーマーは今回のテストからBMW M1000RRに乗り込んでいるが、ロングランにも取り組み順調に適応を進めているのがうかがえる。
そして、走行枠自体は異なるものの午後の特別スポーツ走行5回目でAutoRace Ube Racing Teamがマークした2分05秒578は、この2日間のテストで全体の中でも最も速いタイムだった。2番手、3番手にはDUCATI Team KAGAYAMA(加賀山就臣/レオン・ハスラム)が続いた。