東南アジア有数の旅行予約プラットフォーム「トラベロカ」、日本市場に本格参入

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2025年06月12日 20:40  ITmedia ビジネスオンライン

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アクティビティや送迎などのワンストップの旅行体験の提供に強みがある

 旅行予約プラットフォーム「トラベロカ」(Traveloka)を展開するTraveloka Japan(東京都港区)は5月28日、日本でのサービスを開始した。ホテル、航空券、アクティビティ、空港送迎、レンタカーなどの予約をワンストップで提供。快適な旅行体験の提供を目指す。


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●社長「大きなチャンスが訪れている」 理由は?


 トラベロカは、東南アジア有数の旅行予約プラットフォームとして、オーストラリアやインドネシアなど7カ国でサービスを展開している。2012年の創業以来、アプリの累計ダウンロード数は1億4000万回を超え、4000万人以上のアクティブユーザーを持つ。


 日本はアジア太平洋地域を代表する海外旅行市場の一つで、近年は東南アジア方面への旅行需要が高まっている。4月25日から5月5日まで実施した「トラベロカ EPICセール」では、航空券や人気ホテル、アクティビティを特別価格で提供し、取引数は前14日間と比べて50%増加したという。東南アジア旅行への関心の高さと、コストパフォーマンスを重視する消費者ニーズが明らかとなった。


 トラベロカは、参入する全市場において、アプリとWebサイトを現地のユーザーの好みに最適化している。8カ国目の参入となる日本市場では、日本人旅行者に特化した使いやすい機能と言語対応を導入。シームレスで快適なユーザー体験を実現するという。


 カスタマーサービスは、日本の需要に合わせて体制を強化する。日本語対応のAIチャットやメールによるサポートは24時間365日利用可能にした。さらに午前8時から午後10時まで、日本語対応のオペレーターによる電話サポートも提供する。


 トラベロカは、世界中に幅広いパートナーネットワークがある。100カ国以上・220万軒超の宿泊施設、250社以上の航空会社、9万件を超えるアクティビティ、2000以上の輸送パートナーと連携しているという。さらに、100社以上の金融サービス企業との協業により多様な決済・保険ソリューションを実現。豊富で多彩な旅行コンテンツを提供する。


 観光局との連携も積極的に進めており、日本政府観光局を含む20カ国以上の観光局と協力。信頼性の高い観光情報の発信や共同プロモーションを展開していく。


 トラベロカのシーザー・インドラ社長は「今まさに、大きなチャンスが訪れていると感じている」と意気込む。


 「日本は2030年までに6000万人の訪日観光客の受け入れを目指し、地方創生や持続可能な観光に注力しています。一方、東南アジアでは日本への関心が高まる若い世代の旅行者が増えており、同時に多くの日本人旅行者が、豊かな文化や温暖な気候、コストパフォーマンスの高い体験を求めて東南アジアを訪れるようになっています。トラベロカは、こうした両者をつなぐ架け橋として、 日本のユーザーには使いやすくローカライズされたサービスを、東南アジアの旅行者には、より深く日本を体験できる機会を提供していきます」(シーザー・インドラ社長)


 同社は、東南アジア市場で10年以上の実績を有していて、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポールといった国々で強みを発揮している。日本人旅行者に地域の魅力や、まだ知られていない隠れた場所を発見・体験できるようサポートしていくという。


 「日本市場への本格展開にあたり、トラベロカは今後、日本の利用者のニーズに寄り添いながら、さまざまなキャンペーンやコンテンツの充実を図っていきます。魅力的なキャンペーンの展開と、拡大を続けるパートナーシップの構築を通じて、トラベロカは今後もサービスの向上を図り、より快適で充実した旅行体験の提供を目指します」(シーザー・インドラ社長)


(小松恋、アイティメディア今野大一)



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