画像提供:マイナビニュースJR北海道は12日、今年も8〜11月にかけて旅行会社各社と連携し、通常は非公開となっている「北海道新幹線函館車両基地」を特別に公開するツアーを実施すると発表した。今年から教育・訓練用車両「H296 ふくろう」の見学も行えるようになる。
イベント参加者は新幹線車両(臨時列車)で新函館北斗駅から車両基地へ入場。新幹線が走行する様子を間近で見学できるほか、新たに教育・訓練用車両「H296 ふくろう」も見学できる。台車やパンタグラフなどの実物を見ながらJR社員による説明を聞き、「確認車」「レールカート」と呼ばれる線路点検用車両の体験乗車も行われる。
「H296 ふくろう」は4月1日から使用開始した教育・訓練用車両。2022年3月16日に発生した福島県沖地震で脱線し、用途廃止となったH5系H2編成のうち6両(1〜3号車、8〜10号車)を修繕・一部改造した。2号車にテーブルとモニターを配置し、講義スペースとして活用できる。内部機器を「見える化」して車内の各種機器類を視認できるように改造しており、教育効果を高めているという。函館新幹線総合車両所構内で、運転士、車掌・検修社員、グループ会社社員の教育・訓練・運転士養成時の現車講習や技能試験などに使用されている。
「北海道新幹線函館車両基地」の特別公開は8月30日、9月28日、11月2日に実施予定。8月30日の分は、阪急交通社が宮城・岩手出発のツアーを発売したほか、JTBが首都圏出発のツアーを6月22日に発売する。9月28日の分は、JTBとクラブツーリズムがそれぞれ首都圏出発のツアーを6月22日に発売。11月2日の分は、クラブツーリズムが7月上旬、JR東日本びゅうツーリズム&セールスが8月上旬にそれぞれ首都圏出発のツアーを発売する。(木下健児)